ロシアのルデンコ外務次官は、岸田政権が平和的発展の道を放棄して軍事化の方向に移行しつつあると指摘、「ロシアやアジア太平洋地域への深刻な脅威だ」と述べた。この方針が継続されれば「ロシアへの軍事的脅威を食い止めるため適切な対抗措置を取らざるを得ない」とも警告した。タス通信が3日、インタビューを報じた。 ルデンコ氏は「ロシア国境付近での大規模軍事演習」や、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有を明記した安全保障関連3文書の閣議決定、防衛費大幅増額などを列挙。外交チャンネルなどを通じて日本側に懸念を伝えてきたと述べた。 ルデンコ氏は昨年12月、同9月に駐中国大使に任命されたモルグロフ外務次官(当時)の後任として日本を含むアジア太平洋地域を担当することが明らかになっていた。 ロシアはウクライナ侵攻を理由に対ロ制裁を科した日本を欧米と並び「非友好国」に指定している。(共同)