――今回の『ROBOTICS;NOTES』は、野村監督の前作『戦国BASARA弐』とは同じゲーム原作とはいえ、まったく趣きが異なる作品ですね。 野村 ちょうど『戦国BASARA弐』の作業が終わった頃に、(アニメーション)プロデューサーの松下さんから、今回の監督のお話を―『ROBOTICS;NOTES』をゲームの制作とほぼ同時進行で、アニメ化したいというお話をいただいたんです。今回は原作がアドベンチャーゲームということもあるし、なにより高校生たちの日常生活がメイン。僕自身、現実に近い世界が舞台になる作品は、今回がほぼ初めてなんです。 ――武将たちがチャンバラする世界とは正反対ですよね(笑)。 野村 はい(笑)。『電脳コイル』は小学生が主人公でしたし、『戦国BASARA弐』は、ほぼファンタジーみたいなアクション物でしたから。ただ、こういう作品をずっとやってみたいと思っていたので、念願叶ったとい