巨人が5日、福田聡志投手が野球賭博に関わった疑いがあるとして、同投手を謹慎処分にし、日本野球機構(NPB)に告発すると発表した問題で、巨人は福田投手の行為を、野球協約のうち、所属球団が直接関与する試合の賭けを禁じた177条、もしくは出場しない試合への賭けを禁じた180条のいずれかに違反するとし、コミッショナーの判断を仰いでいる。 福田は巨人戦に対しても賭けを行った。これが177条に抵触すると判断されれば、球界から永久追放処分になる可能性がある。 しかし、熊崎コミッショナーは5日の記者会見で「177条は八百長行為や黒い霧事件を踏まえた規定。『所属球団が関与する試合』とは、そういったことの恐れを招く意味合いではないか」との見解を示した。その上で、福田は今季の1軍出場がなく、試合の勝敗を直接操作できる立場になかったとも考えられることから、「どちらの条項に抵触するか、慎重に検討したい」とした。