日本の被災地で激しくうねる希望の潮 2011年8月25日(木)10:30 (フィナンシャル・タイムズ 2011年8月19日初出 翻訳gooニュース) FTアジア編集長デビッド・ピリング 私は日本の東北地方から戻ってきたところだ。数十年来の最悪な津波と地震で壊滅的な打撃を受けたこの地域では、2万人以上が亡くなるか行方不明となった。最もひどい被害を受けた沿岸部では、住民の1割を失った町村もある。津波で流されてしまった住宅や店舗は20万戸に上る。建物の8割近くが流されてしまった所もある。 震災の衝撃を機に、日本の政治家たちにいくらかは分別が注入されるかと期待されていたのだが、残念ながら、それは実現しなかったようだ。 最初の内は非常事態モードに入ったものの、東京の政治家たちはすぐに、茶番じみた相変わらずの状態に戻ってしまった。日本の国会は、どうでもよいことについて、いつまでも果てしなくいがみあっ
なぜ「豚」インフルと呼ばれたのか――フィナンシャル・タイムズ 2009年5月1日(金)08:01 (フィナンシャル・タイムズ 2009年4月30日初出 翻訳gooニュース) クライヴ・クックソン これは「豚インフルエンザ」なのか? それとも「メキシコ・インフル」? あるいは「北米インフル」? さもなくば「新型インフル」? パンデミック(世界各地で広く蔓延する流行病)になるかもしれないこのメキシコ発の病気について、どういう名前で呼ぶかはかなり大事なことだ。 流行病発生が先週報じられた際、世界保健機関(WHO)を含む保健当局は「豚インフルエンザ(swine flu)」と呼んだ。これは、感染者から検出した検体を遺伝子解析して判明した病原体の成り立ちからこう呼ぶことにしたのだ。病原体は豚インフルエンザウィルスと鳥インフルエンザウイルスとヒト・インフルエンザウイルスの組み合わさったものだが、
アジアを無視したら損するのはアメリカ――フィナンシャル・タイムズ 2008年6月25日(水)18:09 FTの米大統領選記事 ・世界中が投票したい 歴史的な米大統領選に(2008年6月10日) ・タフになった理想主義者 オバマ氏に最大の試練(2008年5月8日) ・民主党は「6月末までに」決めると党委員長(2008年4月25日) ・民主党はオバマを選ばなくてはならない――フィナンシャル・タイムズ社説(2008年4月20日) ・オバマ氏を取り巻く偏見の包囲網(2008年3月18日) ・ホワイトハウス午前3時 電話をとるのは…ジョン・マケインか(2008年3月6日) ・オバマと空っぽなレトリックという技(2008年2月25日) ・オバマ夫人、「聖人」扱いされる夫に人間味を(2008年2月12日) ・米国政治をデザインしなおすチャンス(2008年2月7日)
ブランド信仰の日本でブランド離れ?――フィナンシャル・タイムズ 2008年5月30日(金)20:30 (フィナンシャル・タイムズ 2008年5月28日初出 翻訳gooニュース) ジョナサン・ソーブル 日本市場に賭ける――。ギョーム・ブロシャールのこの思惑はピタリと当たった。ダイヤモンドをちりばめたパンダのジュエリーは、1日で売り切れた。 キラキラまぶしいマスコットは、高さ6センチ。15カラット分のダイヤと、1万9000ユーロ(約310万円)の値札つきで、日本向けに5個だけが限定生産されたものだ。メーカーは、ブロシャール氏と香港在住のデザイナー、デニス・チャンが5年前に共同で立ち上げた仏中ジュエリーブランド「キーリン(Qeelin)」。 キーリンのジュエリーは、クマや鈴や蓮根をモチーフにしたペンダントが中心。日本では六本木などに店舗があり、ヒットしている。ブロシャール氏によると、
インフレは日本にとっていいことだ――フィナンシャル・タイムズ社説 2008年5月1日(木)15:59 (フィナンシャル・タイムズ 2008年4月28日初出 翻訳gooニュース) インフレ万歳! 食料や石油の価格急騰、そして信用収縮を発端にした経済停滞。両方の組み合わせは、世界のほとんどの国にとっては、良くないことなのだが、しかし日本は違う。過去10年近くデフレのぬかるみにはまっていた日本にとって、今の状況は価格の持続的上昇の予想を確立するのに、いい機会だ。 スパゲッティや石油、そして色々な食料品の価格急騰によって、2008年3月の全国消費者物価指数は前年同月比で1.2%も大幅上昇した。ほとんどの先進諸国の中央銀行が容認可能として設けているインフレ率の幅は1〜3%なので、それに比べれば低いのだが、しかしそれでも過去10年の日本ではなかったほどの高いインフレ率だ。 消費者物価の高騰
日本は硬直的かもしれない しかし非効率ではない――フィナンシャル・タイムズ 2008年4月30日(水)10:36 デビッド・ピリングの記事 ・「出島」思考にとらわれる日本 ・日中関係の「毒性」やわらぐ ・全く東京的ではないあらゆるものが それこそが大阪の魅力 ・福田首相に聞く 解散時期は、テロ支援国家は 一問一答 ・日本の新首相、国と党の進む道を見据える ・日本経済と小泉神話 ・福田氏、自民党に警告する ・変わらなければ日本は取り残されると福田氏は ・総理がいなくてもやっていける日本 ・党の魂をめぐる戦い 自民党総裁選 ・安倍政権1年、ひどい1年は辞任で幕 ・日本の政局、膠着状態に直面 ・日本は絶対に原子力を手放さない ・FTと昼食を 安倍昭恵さんとランチ ・G8で2位の自殺率 助けを求める声に日本政府も ・それでも昔の日本には
フィナンシャル・タイムズの2008年予測 クリントン大統領選出にグーグルの成長など――フィナンシャル・タイムズ(1) 2007年12月31日(月)22:48 (フィナンシャル・タイムズ 2007年12月30日初出 翻訳gooニュース) 1年前に2007年を予想したフィナンシャル・タイムズ(FT)の専門家たちは、大成功を収めた。なので今年も予想してみる。「やっぱり当たった」という栄光を追い求めて、慎重姿勢などどこ吹く風、恥など恐れずに大胆に(敬称略)。 昨年の予想でFTのエドワード・ルースは霊能者もかくやとばかり、バラック・オバマの選挙戦の進み具合を見事に予測。それよりも凄かったのはクリストファー・ブラウン=ヒュームで、信用市場の変化まで予言してみせた。100万ドルのボーナスをあげてやってくれ。ジョン・ソーンヒルは、フランス大統領選でニコラ・サルコジが当選すると予想したし、デビッド
安い中国は高くつく――フィナンシャル・タイムズ(1) 2007年8月9日(木)13:30 中国関連のこれまでの記事 ・中国の環境汚染で毎年75万人が早死に 中国政府が世銀報告から削除 ・日本株式会社、中国の魅力に身を任せ ・経済成長続く見通しで中国は税収増をどう使う (フィナンシャル・タイムズ 2007年8月1日初出 翻訳gooニュース) リチャード・マグレガー 安い中国製品の問題について米世論がもめていたとき、元同僚でFTの北京支局長だったジェームズ・キングは実態を明らかにするため、小売大手ウォルマートの店前に立つことにした。場所は米イリノイ州。キングは店の前に立って、「こんなに安い製品を作ってくれてありがとう」と中国労働者に感謝すべきかどうか、行き来する買い物客に質問してみた。しかしほとんどの買い物客は、けげんそうな顔をしただけ。あるいは何も反応せずに足早に立ち去った
日銀、大混乱―フィナンシャル・タイムズ社説 2007年1月22日(月)09:23 (フィナンシャル・タイムズ 2007年1月19日初出 翻訳gooニュース) 日本銀行は18日、短期市場金利(無担保コール翌日物)の誘導目標を0.25%のままで維持すると決めた。これについて、日銀の判断は正しかった。しかし日銀は市場には利上げを期待させていただけに、金利据え置きを求めた政治圧力に屈したとの印象を与えてしまい、その結果、日銀がこれまで必死になって守ってきた、中央銀行としての独立性や独自性を損ねてしまった。 政府の意見に日銀が耳を傾ける、そのこと自体は、何も問題ではない。むしろ日銀には政府代表の意見を聞く義務があるし、政府からの圧力が今回の判断にそれほど決定的な影響を与えたわけではないのかもしれない。しかし日銀政策委員会は賛成6、反対3で金利据え置きを決定。この方向転換は、ただでさえ混乱して
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