去年行われた全国学力テストの結果と保護者の所得や学歴を分析したところ、所得などが高いほど、子どもの正答率も高くなる傾向にあることが文部科学省の調査で分かりました。 文部科学省は去年4月に行った全国学力テストの際に、参加した小学6年生と中学3年生の保護者のうちおよそ4万人を抽出してアンケートを行い、家庭の状況とテスト結果を分析しました。 保護者の所得や学歴を基に子どもを4つのグループに分けて比べたところ、所得などが高いほどテストの正答率も高くなる傾向が見られたということです。 例えば算数や数学の活用力を問う問題では、所得や学歴が最も高いグループと最も低いグループとで正答率に20ポイント余りの開きがありました。 一方、所得などが最も低いグループで正答率が上位4分の1に入っていた子どもを調べたところ、幼い頃に絵本の読み聞かせをしたり、新聞や本を読むよう働きかけたりしていると答えた保護者が多かった