<大統領選直前に飛び出した、「FBIがヒラリーのメール問題の捜査を再開」という報道。実際の捜査対象は本人が送受信したメールではないが、誇張された報道によって選挙情勢は大きく揺さぶられている>(写真:今回のメール問題の発端となったウィーナー〔左〕と妻のアベディン) アメリカ大統領選は、泣いても笑っても、8日の投開票まで残り1週間になりました。3回のテレビ討論を終え、一連の女性蔑視発言で共和党の主流派とも冷戦状態となったドナルド・トランプ候補に対して、ヒラリー・クリントン候補は大差をつけていると思われていました。 ところが、先週28日(金)前後から情勢が再び流動化しています。ヒラリー・クリントンに「第二のメール疑惑」が再燃し「FBIが捜査を再開した」という報道が流れ始め、「トランプ大逆転か?」などという調子に乗った解説まで出ているのが現状です。 もちろん、まだ大差はついているのですが、「主戦場