73カ国1600チームが参加する世界最大級の規模感を誇る国際ユース大会、ゴシアカップ。そのB15(15歳以下男子)部門の決勝に臨んだU-14 Jリーグ選抜は、TSVハフェルゼン(ドイツ)を2-2からのPK戦の末に下し、日本勢として初めて頂点に立った。 「本当に夢のような経験ができました」。優勝チームがウィナーバスに乗って市内を凱旋するというゴシアカップ独特の優勝式典を終えたチームのエース、宮代大聖(川崎フロンターレ)は興奮冷めやらぬ様子でそう語った。全員で歌を唱和し、沿道からの歓呼の声に応えるという、まるで欧州でリーグチャンピオンになったかのような気分が味わえる「儀式」は勝利の美酒がいかに美味いかを教え込むかのような、そんな時間となった。 その酒が美味くなったのは、試合展開と決勝独特の緊張感による部分も大きいだろう。荘厳な音楽が流れる中で入場し、試合前には君が代も流れた。嫌でもテンションが