備忘録的なメモを幾つか ・QEII and the Yield Curve 米FRBの国債買い入れは量的緩和(QEⅡ)と称されるが、実際はイールドカーブのフラット化を促すものだ。これを表題のようにEconomist's Viewのマーク・トーマ教授が解説している。国債買い入れは「ドルを刷っている」とか言われるが、「刷る」のは別に金をくれてやっているわけではなく、国債を現金に換えて、金融機関にリザーブとして持たせているに過ぎない。 このわずかに金利が付いたリザーブを金融機関が貸出や外貨投資に回せば、マネーストックは増えて、ドル安になるのだが、実体経済の資金需要が乏しい中、結果的には金融システムの内側がじゃぶじゃぶになるだけだ。外貨に回すのはリスクキャピタルを食うことにもなり、米銀も慎重だろう。 問題は、QE2がカーブのフラット化を促すものだとしても、米債券投資家を意のままに動かせるわけでもな