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ブックマーク / hongokucho.exblog.jp (22)

  • メモ=QE2の正体、QE2に懐疑的な学者、米連銀法の逆改正論 | 本石町日記

    備忘録的なメモを幾つか ・QEII and the Yield Curve 米FRBの国債買い入れは量的緩和(QEⅡ)と称されるが、実際はイールドカーブのフラット化を促すものだ。これを表題のようにEconomist's Viewのマーク・トーマ教授が解説している。国債買い入れは「ドルを刷っている」とか言われるが、「刷る」のは別に金をくれてやっているわけではなく、国債を現金に換えて、金融機関にリザーブとして持たせているに過ぎない。 このわずかに金利が付いたリザーブを金融機関が貸出や外貨投資に回せば、マネーストックは増えて、ドル安になるのだが、実体経済の資金需要が乏しい中、結果的には金融システムの内側がじゃぶじゃぶになるだけだ。外貨に回すのはリスクキャピタルをうことにもなり、米銀も慎重だろう。 問題は、QE2がカーブのフラット化を促すものだとしても、米債券投資家を意のままに動かせるわけでもな

    castle
    castle 2010/11/16
    「量的緩和(QEⅡ:国債買い入れでドルを刷るのは、国債を現金に換えて、金融機関にリザーブとして持たせているに過ぎない。実体経済の資金需要が乏しい中、結果的には金融システムの内側がじゃぶじゃぶになるだけ」
  • 最近の日銀文学の傾向について=「つつある」とか… | 本石町日記

    久々の日銀文学シリーズ。金融経済月報の表現で気になるのは以下のところ。 まず「つつある」が目立つ。 ・(景気は)緩やかに回復しつつある。 ・設備投資は持ち直しに転じつつある。 ・金融環境は、厳しさを残しつつも 「つつある」というのを何度も使っていると、「つつある」のは実は違うんじゃないの、と思いたくなる。当はもっと強気の判断をしたいのだけれどもヘッジしておこうかな、とのためらいが感じられ、おいおいどっちなのか、と言いたくなる。日銀文学の歯切れの悪さを象徴する表現の一つ。 次に何を言いたいのか分からない表現。 「国内民間需要は、持ち直しを続けるものの、設備・雇用の過剰感が強いことなどから、当面、緩やかな持ち直しにとどまる可能性が高い」 一つの文章に「持ち直し」という言葉が二度出てくる。「持ち直しを続ける」と「緩やかな持ち直しにとどまる」のどちらに軸足があるのかよく分からない。悪文ですね。

    castle
    castle 2010/06/17
    「「つつある」というのを何度も使っていると、「つつある」のは実は違うんじゃないのと。本当はもっと強気の判断をしたいのだけれどもヘッジしておこうかなとのためらいが感じられ」「推測が必要な文章もファジー」
  • 白川総裁のスピーチより抜粋=ツィッターのまとめ | 本石町日記

    26日、バーナンキ議長と仲良さそうに並んでスピーチした白川総裁。ツィッターでいくつか紹介した内容をこちらでもまとめておきたい。この間のニューヨークでの講演もそうだったが、気合いの入った内容でありました。まあ、言いたいことを全て詰め込んだという意味では、栄養過多(いい意味)な内容であり、消化するのに時間がかかりそうです。 ・今回の危機発生以前は、ゼロ金利制約を回避するための糊代(safety margin)が、しばしば若干プラスの物価上昇率を目標とすることを根拠づける理由の1つとして指摘されていました。しかしながら、今次金融危機では、主要国はいずれも事実上ゼロ金利制約に直面するに至っています。リーマンブラザーズ破綻以降の厳しい経済活動の落ち込みを振り返ると、より高い目標インフレ率によって可能となったであろう、あと数パーセントポイントの金利低下によって、経済の回復軌道が大きく変わったと考える人

    castle
    castle 2010/05/28
    「通貨の太宗を占める預金通貨は、民間金融機関における期間ミスマッチとレバレッジの結果として生み出される」「(信用乗数とマネタリーベースの掛け算で生み出される無機的な概念では中央銀行の)役割を見落とし」
  • 「日本国債がデフォルトした場合の危機管理について」という田村先生の質問について | 本石町日記

    田村耕太郎先生は、その元気で前向きな姿勢は評価しており、頑張っていただきたいのだが、政権与党の先生としては、日の日銀総裁らに対する以下の質問は状況設定が危険であり、マーケットの地合いによっては今後まずくなるリスクもあるので、簡単に解説したいと思う。 まず質問内容はブログから引用するが以下の通り。 「日国債がデフォルトした場合の危機管理について。 論点は幾つかあるでしょう。ただ、ここでも日銀は保有資産の多様化を要するのではないでしょうか。価値の保全と、対応手段の多様化の両面からです。 また、国債のフォルトの際に、円が信任を失えば、日企業は海外決済が出来なくなり、即死する恐れがあります。銀行等が保有している国債の残高も大きく、信用不安が急速に進行する恐れがあります。これは、数時間、あるいは数十分で進行するので、事前に充分な検討と、危機管理対策をマニュアル化しておかねばならないと考えます。

    castle
    castle 2010/04/15
    「国債がデフォルトするのは、即ち通貨価値も喪失した状態」「重要なリスク管理は、敗戦回避のための財政規律(=通貨価値)の維持」「穀物輸入で支払う外貨が枯渇した状態、とにかく国民から餓死者を出さないこと」
  • 最近における中国の不動産価格の上昇について=日銀レビュー | 本石町日記

    ツィッターでも紹介したが、上記論文がよくまとまっているのでこちらでも紹介します。 中国不動産バブルは1980年代後半の日と比較されるが、こちらのレビューではむしろマクロ的な状況を考察すると、1970年代に近いとの見解であった。主な論旨は以下の通り。 ・不動産取引の実需動向や民間部門のレバレッジをみると、中国の現在の不動産市場は、列島改造論から地価が高騰した日の1970 年代前半の状況と似ている。 →経済成長の発展段階が日のこの時期とほぼ同程度であるため。例えば、「一人当たり名目GDP(ドル換算値)をみると、現在の中国は、約3,500 ドルであり、これを過去の日と対比させると、1973 年の水準(約3,800 ドル)に最も近い」といったことや、成長率の推移、都市部の人口比率などがほぼ同程度であることなど。 レバレッジについては「中国における債務主体のレバレッジの規模を、金融機関総貸

    castle
    castle 2010/04/03
    「(中国は)日本の1970 年代前半の状況と似ている」「中国の為替は固定化され、その水準は実体経済対比では緩和的。固定化によって金融政策の自由度は乏しく窓口指導による不動産融資の抑止力は限られると思われ」
  • 日米密約の「無利子預金」=米国側の利益処理は… | 本石町日記

    沖縄返還に伴う密約自体にはさほど興味はないが、無利子預金では米国側がどんな利益処理をしていたのか気になった。利益をリアルに現実化するには、FRBのシニョリッジの一部を切り分け、連邦政府に納付するときに識別する必要がある。これ、当にそんなことしていたのか疑問であり、仮に隠れ補填みたいなものだったにしても、計算上の「利益」に過ぎなかったように思う。 まず、無利子預金というのはFRBが常設しているファシリティ。特段珍しいものではなく、各国の預金を受け入れるスキームは中央銀行としては一般的なサービスだ。日銀も各国の預金を受け入れている。営業毎旬報告の負債側にある「その他預金」である。直近では280億円ぐらい。過去見ると、ちょこちょこ変動しており、どこの国だか知らないが、出し入れはしているようだ。 で、この預金からの利益計上である。シニョリッジはB/S全体から計上されるもので、一部の負債から特定の

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    castle 2010/03/15
    「FRBから上がってきたシニョリッジの一部が日本の協力預金をネタにしたものだと米政府で感謝していた人はほとんどいないのじゃないのか、と思った」「現在、外為特会で100兆円以上の大量の米国債を買っている」
  • 米財務省の代理吸収についての雑感 | 本石町日記

    やや古いネタで雑感。FRBが公定歩合引き上げによる正常化を始めた直後、米財務省が「Supplementary Financing Program」(意訳・補完吸収プログラム=SFP)の再開を発表した。過剰流動性の吸収を財務省がお手伝いする、という構図で、最初は「そうなのか」と軽く受け止めたが、若干違和感もないではなかった。FRBはそれなりに吸収手段を整えてきており、吸収作業もそうは急ぐ必要はないため。つまり、逆説的には、財務省の手助けを必要とするほど何か切迫しているのかな、と思ったのである。 海外ブログを見渡すと、あまりこの件は話題になっていない。かなりテクニカルな話なので、スルーされてしまったのかもしれない。唯一目に付いたのは、Econbrowserで、「Treasury Supplementary Financing Program (SFP)」をアップしていた。疑問はやはり財務省が唐

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    castle 2010/03/02
    「財務省がSFPで調達した資金は政府預金(FRBの負債側)に回り、この預金には金利は付かないはずなので、SFPの発行金利が高くなると、財務省は逆ザヤで損をしていく。そこまでしてやるのか、という気がしなくもない」
  • オーストラリア中銀が教える為替介入法 | 本石町日記

    お知らせ=ブログパーツを強化し、簡単に翻訳機能が使えるようにしました。クリックして単語をなぞるとエキサイト翻訳が自動的に浮き上がります。 オーストラリアの金融政策は、私は全然ウォッチしていないのだが、為替市場では注目されているようだ。オージー・円やっている人が多いからだろうか。予定された利上げがなかったとかで、一部では騒がれたようですね。ウォッチしていないのは、①GDPがとても小さい(スイスぐらい?)②そういう国の金融政策はグローバル的にはあまり影響がない③日銀でも話題にならない④同様にG7でも話題にならない-ため。 ただ、そうは言っても日人には昔から馴染みの国で、たくさんの人がオージー・円を手掛けるという行為が、あの国の金融政策にどんな影響があるのかな、と軽い興味を覚えてホームページをざっと眺めてみた。で、ちょっと面白いなあ、と思ったのは、マーケットオペレーションの中に「為替」の項目が

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    castle 2010/02/04
    「為替相場を動かしたくて介入したい場合は、ブローカーマーケットに直接介入する。アナウンスメント効果がでかくなる」「介入後に外貨準備を補強したい時は相場に影響を与えなくないのでエージェントバンクを使う」
  • ツィッターの話題から雑感を幾つか=マスコミ、中国etc | 本石町日記

    ツィッターより。ツボだったものや、気になったものや、その他の話題などを雑感的に。 ①マスコミ関係 ActiveIndexさん 「個人的印象 Bloomberg:やりたいことは判るが、まさかそこまでやるとは信じられない。 Reuter:そうなったのも判るし、その程度だということもよく判る。 Quick:そうなってしまうのは判るが、他にやり用は無かったのか」 朝日新聞さん 「『京セラの稲盛さんが日航空CEO就任へ』も大きなニュースです。京セラって何だ? 稲盛さんって誰だ? という人にもわかる記事が出ます」→マスコミの想定する読者像として参考になる。いわゆる受動的読者に対してどういう情報を出せばビジネスとして成立するのか、しないのか。現状は絶賛縮小中であります。 ②中国 これはもっぱら私が呟いたもの。預金準備率を引き上げたが、為替をペッグしているので(トリレンマの状態)金融政策の自由度は乏しく

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    castle 2010/01/14
    「中国:預金準備率を引き上げたが~為替ペッグによる介入で生じた余剰資金の吸収(不胎化)のようなイメージ」「中国バブル:裁量的であるが故に指導側に過大な権限が発生し、不正の温床になるのではないか」
  • 新聞には出ない日銀短観の細かいところを幾つか | 本石町日記

    日は日銀短観。内容は報道された通りであります。なので、ここでは新聞などマスメディアにはでない細かいところで目に付いたのを幾つか。 ・石油・石炭製品 大企業は先行き21ポイントの大幅改善を見込むが、中小は27ポイントの大幅悪化。この逆行性はなんだろう、と思った。 ・電気・ガスのDIは驚くべき安定性。周囲の大幅悪化にもびくともせず、ゼロ近傍で安定している。 ・不動産は超ダメという印象だが、DIは周囲に比べてそう大きく落ちていない。大企業で▼13。 金融機関について ・銀行業はプラス12とポイント改善。他業種に比べて好調。なぜだろう。経営企画が経営計画に沿って答えているからではないのか、という観測があった。 ・証券業は▼28へと24ポイントの大幅悪化。株価が低迷したからだろうか。率直な動きである。 ・貸金業・投資業はどん底を這っている。 ・営業用設備判断 証券・保険などは相変わらず不足超なのが

    castle
    castle 2009/12/15
    「石油・石炭製品 大企業は先行き21ポイントの大幅改善を見込むが、中小は27ポイントの大幅悪化。この逆行性はなんだろう/電気・ガスDIは驚くべき安定性」「銀行業は改善。証券業は大幅悪化。貸金・投資業はどん底」
  • マスコミが騒ぐと相場は終わる、の巻=債券、やっぱり買いたかったのね | 本石町日記

    一応、こうなるとは予想していたのだが、何だもう終わったのか、とややあっけない印象であります。何せ最悪は国家破たんという財政赤字がテーマなので、もっと腰入れたショートが打ち込まれ、せめて1.5%は突破するだろうな、と思っておりました。しかし、実際はその手前から怒濤の買い戻しが入り、やっぱりみんな買いたかったのね、と改めてわがJGB市場の劣情を思い知ったのでありました。 この間の海外メディアの取り上げ方をEconomics, Technology & Mediaが紹介されている。plateausさんはツィッターの方で活発に呟かれており、これも参考になります。ご関心ある方はフォローを。で、今回は海外メディアの報道が目立った財政赤字相場である。結果的には宝くじに当たったようなもんだが、初期的にショートで入った向きが、少しでも今回のシナリオを描いていたとしたらナイスであった。 民主党政権が発足直後

    castle
    castle 2009/11/13
    「海外メディアの報道が目立った財政赤字相場」「不確定要素は、新政権の無様さである~海外メディアが騒ぎ、外資系マクロファンドが参入。気の利いた本邦トレーディング勢は売りに回って提灯を付けたという感じ」
  • 財政赤字がマーケットネタになっている件 | 本石町日記

    このところ財政赤字が債券マーケットでネタになっている。政権が民主党になり、バラマキ→財政悪化という構図が描かれやすいため、マスコミも長期金利の上昇はある意味、おいしいネタになっている。ただ、今回は国内よりも海外のマスコミが騒いでいる感じが強く、これに乗じて外資系ファンドもオプションとか使って債券ショート方向で仕掛けている様子がうかがえる。で、どうなるのか、の考察である。 私は、積極的な財政出動論者ではないが、結論的に言えば、まだ当分は財政リスクプレミアムが格発生する状況ではなく、今回の金利上昇を深追いする向きは最終的には全滅を余儀なくされるのではないか、と思う。理由は、①金融機関はなお運用難のために国債を買わざるを得ない②そしてデュレーションを徐々に伸ばして行かざるを得ない③なんだかんだ言ってホームバイアスは強力な状態が続く-ため、過去と同様に金利上昇は長続きせず、再び低下基調に戻ると思

    castle
    castle 2009/11/07
    「バブル崩壊以降、財政は拡大し、これをネタに金利は上がったが、結果的に長続きせずショートで攻めすぎた外資系はやられる」「ただ、GDP比の財政赤字がどこまでも膨らんで、いつかは臨界点突破する可能性はあり」
  • 新郵政を赤字国債の受け皿にしても国内の国債消化力が増すわけではない | 本石町日記

    引き続きツィッターの方に傾斜気味で、こちらのエントリー更新が停滞しており、申し訳ありません。今回もツィッターでのネタを展開する形となりますが、もともと思い付きネタをエントリー化している側面が強く(まさに備忘録的)、ツィッターやるとネタがそちらで捌けてしまうという感じでありましょうか。で、それはともかく、斎藤次郎氏の起用で新郵政が赤字国債の受け皿に使われるのではないか、との観測についての考察であります。 郵政はご案内のように預金を原資に投融資している。何かを新たに買う場合、原資が必要となる。金がなくては何も買えないわけだ。資産を増やすには、それに応じて負債(預金or市場性調達)も増加しないといけない。政府が赤字国債をどんどん買わせるなら、郵政は預金をどんどんかき集める必要に迫られる。で、この預金はもちろん無から湧いてきやしないので、誰かがどこかに貯金しているものが郵貯に流れることになる。 ま

    castle
    castle 2009/10/30
    「郵政は国債引き受けマシーンにはならん、という結論」「米欄:利息増大を通じた景気対策というものを郵貯を使ってやるんじゃないか、という妄想もしたのです。日銀が利上げしないなら、郵貯で利上げするぞ、とか」
  • 私的出口政策論 | 本石町日記

    CPとか社債とか色々騒がしくなっているが、まあドラめもんさんやa-kunさんと同意見であります。それはさておいて、このバブル崩壊で奈落に陥った状態からの各国中央銀行の出口政策についての私見。 結論的に言えば、世界を引っ張ってきた米国がうまく出口を出ないことには、他国も出口を出れないのではないか、と思う。その米国であるが、金融市場の機能が激しく不全に陥り、B/Sが炸裂的に膨脹し、しかも長期資産がたっぷりつまって、うまく縮小できるかどうかは全く不透明な状態にある。その出口は失敗するリスクがそれなりに高く(うまくいって欲しいが)、この失敗はドル安になりかねない。 日がドル安(円高)なんか気にしないよ、という国ならいいが、そういうわけでは全然ないので、米国の出口政策の成功をきちんと見届けるまでは、そう簡単には日銀も動けない、という構図にある。その間、日銀が何か動きをしようとしても、いずれせよ大し

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    castle 2009/10/08
    「注意すべきは、大バブル崩壊によってバブルはもう二度と御免だ、という風潮が世界的に高まっており、金融規制の強化やら中央銀行に対してホーキッシュなスタンスを取るような衆愚的な圧力が加えられること」
  • 利上げです=脇役なのに主役を演じた金融機構局のみなさん、お疲れさんです | 本石町日記

    政策変更の内容はこちらのページにある声明をご覧頂くとして、総裁会見や日のオペレーションなどを見て、印象に残ったことを幾つか挙げてみたい。その前に、金融機構局のロンバート部隊のみなさん、お疲れ様でした。電話注文で3兆円以上の供給でしたね。金融市場局の即日供給の倍以上を打ち込みました。凄い。やっぱり「主力貸付制度」でした、予想していたけど、やっぱり目撃すると感動です。こんな珍事、滅多に見れるもんではない。マニアックには垂涎の見物でありました。 総裁会見の印象 ・断続的追加利上げの観測を丁寧に打ち消していた ・いつものホーキッシュなリップサービスはなし ・「公定歩合」はお蔵入りさせたい、とのこと ・目の前のリスクに対応した利上げでない、と何度も強調(つまり、2年後をにらんだフォワードルッキング→何とでも理由は付けられる?) ・ロンバート0.4%は「収まりが悪い」と自ら認める→なんだかばつが悪そ

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    castle 2009/09/11
    「正規軍将校 売り手攻撃に対する一部応戦には「気分が悪かった」もよう・私 悪いのは一部応戦ではなく、即時利上げなんじゃねえの、と言ってみる・作戦参謀 0.4%は市場鎮圧重視と説明(正規軍の能力を疑う?」
  • 硫黄島の海兵隊と海軍=利上げ作戦の美学を考える | 本石町日記

    今回は「利上げ」に絡んだややマニアックな日銀軍事ネタである。インタバンク関係者や日銀内の少数にしかウケないであろうと思う(多分)。まずは題に入る前に、前回利上げで起きた出来事として、「利上げです=脇役なのに主役を演じた金融機構局のみなさん、お疲れさんです」を参照して頂きたい。次回の利上げも、誘導金利(0.25%)がロンバート(0.40%)を突き抜けるので、金融機構局ロンバート部隊(手作業・人海戦術)は鬼神の奮闘をしそうだ。 この利上げを軍事作戦に例え、金融機構局ロンバート部隊と金融市場局金融調節課の役回りを考えてみた。最初に思い浮かんだ構想。ロンバート部隊は「硫黄島守備隊」、調節課は「大営」。当預取引先の借り入れ総攻撃に対し、ロンバート守備隊は振り込み端末(トーチカ)やオペレーター(兵)を増強。振り込み練度(戦闘能力)の向上のため、打鍵速度(速射)や正確な打ち込み・確認(命中精度)の上

    castle
    castle 2009/09/11
    「当預取引先の借り入れ攻撃に対し、ロンバート守備隊(手作業)は振込み端末(トーチカ)やオペレーター(兵)を増強。振り込み練度の向上のため打鍵速度(速射)や正確な打ち込み・確認(命中精度)の上達に励む」
  • 民主党政権が外貨準備を振り回すと世界経済の超巨大黒鳥になるのではないか、と思った件 | 本石町日記

    恐らく民主党政権になるのだろう。で、新政権になって多少政策運営で混乱しようが、日人が自分で選んだ政権なのだから、自己責任原則である。これは仕方がない。去年は日銀総裁人事が野党の突発性何でも反対症候群に見舞われ、たまげた結果になってしまったが、これもまあドメスティックな問題であって、外界から見ればなんだかよく分からんことやっているね、という見せ物を提供したようなもの。だが、世界が笑っては見ておられないことが一つだけある。我が国の「外貨準備」である。 政権がどうあれ、この扱いは要注意である。介入のやり方にはいろいろ異論はあるかもしれないが、基は通貨安定の結果として積み上がったシロモノであり、決して運用の発想を持ち込むものではない。いくら外貨準備の規模が膨大であろうが、運用資産ではないので「リスク」というものはない。強いて言えば、将来のもしかしたら起こり得るかもしれない通貨防衛に際し、戦略備

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    castle 2009/07/22
    「中国は打算があり、共産党独裁であって米国を揺さぶるにしても、一つの意志の下でゲームをやっている」「民主党の外貨準備にまつわる発言は無邪気感があり、しかも党内意志が統一されているのかどうか読めない」
  • 「SDRが新しい国際通貨の芽生えとなるべきだ」=1971年、水田蔵相 | 本石町日記

    米国を震源地としたバブル崩壊によってドルの信認が揺らいでいる。最大のドル保有国である中国は新たな国際通貨構想を唱えたり、日国内では民主党がドル安に懸念を表明。円建て米債の発行を呼びかけたりしている。かつてドルが最も揺らいだのは、1971年のニクソンショックである。表題は、金位制から自由変動相場制に移行し、円相場の急騰に見舞われた水田蔵相の国会答弁である。国会議事録で見つけたので、その一部を参考までに紹介したい。 昭和46年10月05日 参院・決算委員会 ○国務大臣(水田三喜男君) やはり将来の国際通貨は、特定国の通貨をこれに充てるということの矛盾が今度ははっきりと露呈されたことでございますし、特定国の国内政策によって左右される国際通貨というものは、将来国際通貨としてこれが好ましいものではないということははっきりいたしますし、したがって、せっかく四年前に各国が英知を集めてああいう特別引き

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    castle 2009/05/26
    「S46年・水田蔵相:将来の国際通貨は、特定国の通貨をこれに充てるということの矛盾が今度(ニクソンショック)は露呈されたことですし、特定国の国内政策によって左右される国際通貨というものは、好ましくない」
  • バーナンキ議長の「市場機能論」がマジなら… | 本石町日記

    バーナンキFRB議長の「質的緩和」は「市場機能の回復」を狙ったものだが、私自身はこの市場機能論は一応は表立っての理由であり、議長の音はリスク資産の購入を強めながら量(B/S)の増大を図っていきたいのではないか、と見ている。質的緩和(劣化)を通じて量を増大させると、日銀のやった質を劣化させない量的緩和よりも効果は高いと考えられるためだ。まあ、私はそう思ったわけだ。 ただ、どうもそうじゃなくてバーナンキ議長は「質的緩和」にマジなんじゃないかという見方もある。量は増えるが、これはリスク資産の購入の付随的なもので、量の増大には意味を見出していない、というわけである。以下、連銀ウォッチのTim Duyのエントリーより。 「I believe this is one reason the Fed has shied away from the term "quantitative easing."

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    castle 2009/03/29
    「バーナンキ議長やガイトナー長官にとっては不良債権なるものは存在せず、単に市場がミスプライスしているだけ、と解釈しているのではないか~それで、一生賢明に「市場機能の改善」を唱えて質的緩和に励んでいる」
  • ブラックマンデーの再来は…=ないとは思うが、良く分からない(追記あり) | 本石町日記

    追記 「王儲け」は「大儲け」の変換ミスですが、ウケてしまいました(笑)ので、修正する野暮はやめて、そのままにしておきます。 日は、前週末の米国市場の流れを受けて株急落・円急騰、債券は反発となった。ブラックマンデーからちょうど20年が経つため、「歴史は繰り返すのか」と不安な気持ちにもなるが、実際のところはどうなるかは良く分からない(もし分かるなら、王儲けして残り人生は優雅→夢想)。 それはさておき、文字通りに歴史が繰り返されるなら、(日の場合は)ブラックマンデー級の株暴落が起きた後、再び株が急騰。そしてバブルが格化し、弾けていく、というパターンである。20年前のブラックマンデー直前、日銀は金利の高め誘導(その後に利上げを予定)に動いていたが、株暴落で誘導を断念。低金利は長期化した。今も似ていると言えば似ているが、当時とはいろいろ様相が違う。 まず、日経済にバブルが起きるほどの活力は感

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    castle 2007/10/23
    「最悪なのは、救済スキームがうまくいかず、経済の悪化が予想以上となる中、ドルの信任が崩れること。米国トリプル安になると酷い」「投資というのは「儲かるという期待を持てるか持てない」で流れは簡単に変わる」