米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「キュリオシティー(好奇心)」が赤道付近のクレーター内に着陸した。 過去に水を満たした湖があったと考えられている場所だ。火星に生命が存在したことがあれば、その名残の有機物が土壌中に堆積(たいせき)している可能性もあるという。 着陸後間もない9日には早速、周辺地形のパノラマ画像を撮影している。今後2年間の探査でどんな発見が相次ぐか楽しみだ。 探査機の火星への主な着陸は1976年のバイキング1、2号以来、7機目だ。その中で今回のキュリオシティーが最も大きい。重さは900キロで、長さ3メートルの機体に6つの車輪がついている。 高解像度カメラやロボットアームなどのほか、7メートル先の岩石に穴を開けるレーザー装置も装備している。岩の鉱物構成、土壌と大気の化学組成を調べ、地球にデータを送ってくる。最先端の分析機器を搭載した移動研究室だ。 このキュリオシティーの電源に