新型コロナウイルスの治療薬の普及により国内の医薬品市場の情勢が一変している。医療コンサルティングIQVIAジャパンが24日公表した2022年の医薬品市場統計によると、新型コロナ点滴薬「ベクルリー」(一般名レムデシビル)の売上高は1098億円で年1000億円超の「ブロックバスター(超大型)製品」となったほか、飲み薬「ラゲブリオ」(同モルヌピラビル)も22年9月の一般流通開始から4カ月弱で売上高540億円と、爆発的な売れ行きとなっている。 これら製品の急伸を背景に医療用医薬品市場の総売上高も、05年の統計開始以来過去最高の10兆9395億円(前年比3・2%増)を記録した。