政府は2日、新型コロナウイルス流行の経験を踏まえ、重大な感染症への対応をまとめた新たな「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」を閣議決定した。2013年に策定された計画を約10年ぶりに抜本的に改定した。
時はコロナ禍。「思いやりワクチン」と題して、テレビやネットなどさまざまな媒体で接種が推奨された。日本小児科学会は子への接種を躊躇する保護者に対して「子どもたちにも是非ワクチンを受けさせてあげてください!」とうたうほど、子どもへのワクチン接種も当然という風潮が高まった。疑う余地もない状況の中、接種後、何年も苦しんだ少女たちがいる。副反応の実態について紹介する。 「息できない」と玄関前で硬直(接種当時、中学1年の女子) 政府や行政から「思いやりワクチン」が推奨される中、2021年10月半ばに接種したのはBさんの中学1年(当時)の娘。Bさんは「同級生など周りで接種者が多く、『思いやりワクチン』としてうたわれていたので何の疑いもなく接種させた」と話す。 翌朝、娘が「苦しい」と訴えたものの、平熱だったので登校させた。しかし、すぐに早退し、自宅に帰ってきた娘は、「息ができない。寒い。足の裏が氷を張った
小林製薬(大阪市)の「紅麹(べにこうじ)」成分入りサプリメントを巡る健康被害問題は22日、同社が製品の自主回収を発表して2か月となった。サプリを摂取していた人の中には現在も腎機能が回復しない患者が複数いる。このまま回復せず慢性腎臓病に進行する可能性もあり、日本腎臓学会は今月、実態調査に乗り出した。(中田智香子) 【写真】記者会見で質問に答える小林製薬の小林章浩社長 名古屋市立大学病院に通院する同市内の40歳代女性は3月22日の小林製薬の発表を知って、サプリの摂取を中止。しかし、2か月たっても、腎機能の数値が正常値に戻っていない。 女性は腎臓の尿細管がダメージを受ける「急性尿細管障害」と診断された。腎臓は、老廃物が混じった血液を濾過(ろか)し、尿として体外に排出する。その通り道である尿細管は、体に必要なカリウムやリンなどの電解質を再吸収する。
遺伝子組み換えのお米にワクチン抗原を蓄積させて、常温で保管でき、注射ではなく口から摂取するコレラやインフルエンザのワクチン「MucoRice」(ムコライス)のワクチンプラットフォーム構築に向けた研究が進められている。 千葉大学の清野宏卓越教授らによる研究チームが開発中のムコライスは、コレラ、インフルエンザウイルス、RSウイルスを対象としたコメ型経口ワクチン。注射ではなく、粉末にしたものを水に溶かして2週間隔で4回投与する(飲む)というもの。基本的にお米なので、常温で保管できるため、冷蔵設備のない発展途上国や電気が途絶えた被災地域などに届けることができる。 2021年には東京大学と千葉大学によってそのヒトでの安全性と免疫原性が確認されているが、今回、開発の基本となる型「ワクチンプラットフォーム」の創出に向けて、千葉大学は朝日工業社と共同研究を進めることになった。植物工場で実績のある設備工事企
※1:厚労省予防接種健康被害救済制度認定者数 ※2:疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会 新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査第二部会審議結果 2024年1月31日厚労省発表分をもとに本紙で作成 (一社)ワクチン問題研究会(兵庫県宝塚市)が先月11日、厚生労働省で「設立後6カ月の成果報告~ワクチン副作用被害の拡大とその内容の事実確認~」について記者会見を行っている。冒頭で京都大名誉教授で、同会の代表理事を務める福島雅典医師が、世界全体における新型コロナウイルスのワクチン接種後の副作用についての調査結果を発表した。(加藤有里子) すべての臓器で発症心臓溶けたケースも 2021年12月から23年11月の間に、米国立医学図書館(NLM)が提供する医学関連分野の文献データデータベース、パブメド(PubMed)に掲載された副作用報告件数は3071件にのぼる。血液、神経、内臓、目な
2022年度に精神疾患など「精神および行動の障害」で1カ月以上休んだ自治体職員は、10万人当たり換算で2143人(2.1%)だったことが17日、地方公務員安全衛生推進協会の調査で分かった。1993年度の調査開始以降で初めて2千人を上回り、10年前の約1.8倍になった。年齢別は20代と30代が平均を上回った。 【ランキング】都道府県版ジェンダー・ギャップ指数「女性に庶務ばかりさせない」男女格差が小さい鳥取県 総務省幹部は「昔に比べて職員1人当たりの仕事量が増え、デジタル対応や感染症対策など内容も複雑になっている」と業務負担が重くなっていると分析した。職場の余裕が失われて若手の教育に手が回らないほか、行政に対する過度なクレームなどハラスメントも影響している可能性があるという。
「人食いバクテリア」の患者数が過去最多になっています。症状は恐るべきものでした。 川崎医科大 中野貴司教授 「数時間のうちにだんだん増悪して半日程度で命にかかわる状態になるということもしばしばある」 専門家が「人食いバクテリア」の症状を教えてくれました。 中野教授 「肝臓が悪くなったり腎臓が悪くなったり、全身に影響を及ぼす細菌感染症。しかも進行が非常に早い」 劇的なスピードで進行し、およそ3割が死に至るという「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が、1999年の調査以来、最多となる941人に上りました。 手足が壊死(えし)することもあるため「人食いバクテリア」とも呼ばれ、主にA群溶血性レンサ球菌によって引き起こされます。 中野教授 「A群溶連菌はノドが痛くなったり扁桃(へんとう)腺が腫れたりすることが多いが、(人によっては劇症化する)劇症型溶血性レンサ球菌感染症は全身にその菌がまわってい
子宮頸がんワクチンを接種後に重篤な症状が出て、治療を続ける高校生が、自らの体験を講演しました。 9月24日に天草市で行われた講演会。自らの経験を話していたのは、天草市の高校生、相原咲紀さん(17)。子宮頸がんワクチンを接種したあとに、重篤な症状が出たといいます。子宮頸がんワクチンは子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐとされています。 国は、ワクチン接種後に体の痛みなど多様な症状の報告が相次いだため、積極的に接種を勧めることを控えていましたが、去年4月から、接種の有効性が副反応のリスクを上回るとして、再び接種の呼びかけを始めました。相原さんはこの国の方針転換を受けて、去年6月に接種したといいます。 ■相原咲紀さん 「接種から24時間後、これまで経験したことのないくらいのハンマーで殴られたような激しい頭痛が私を襲いました。接種した産婦人科医院に行きました。すると新
埼玉県で新型コロナの集団感染が相次いで確認され、5つの県立高校が学校閉鎖となりました。 5校同時の閉鎖は県内で初めてです。 埼玉県によりますと、新型コロナウイルスの集団感染で学校閉鎖となったのは、川越南高校、熊谷西高校、浦和西高校、蕨高校、坂戸高校の5校です。 5校とも9月2日と3日に文化祭が開かれ代休を挟んだ7日に集団感染が確認されました。 9日まで学校閉鎖にするということです。 このうち3校では生徒や教師の陽性が100人を超えていて、5校あわせると、500人以上が感染しています。 新型コロナで県立学校5校が同時に学校閉鎖となるのは県内では初めてです。 県の担当者は「これから文化祭を控える学校もあるので生徒や来場者ともに感染対策をとってほしい」としています。
パンデミックに直面し、冷静でいられる人と慌てふためく人の違いは何か。医師の和田秀樹さんは「日本人の不安感は、『怖い』『いやだ』という感情ばかり先走り、対策まで結びつかないことが多い。これは控えめにいっても、頭が悪い人の行動だ。頭がいい人は世間の評価に惑わされず、確率で考えることができる」という――。 【図表を見る】新型コロナウイルス感染症の重症化率と致死率 ※本稿は、和田秀樹『頭がいい人、悪い人の健康法』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。 ■ニュースになるのは「めったに起こらないこと」 「犬が人を噛(か)んでもニュースにならないけれども、人が犬を噛んだらニュースになる」という言葉があります。 これを言ったのはアメリカのジャーナリストだとか、イギリスの新聞王だとか諸説ありますが、「ニュースとして価値を持つのは珍しいこと、めったに起こらないことである」と端的に言い表しています。 めっ
自己増殖型mRNAワクチンは決して遠い未来の話ではありません。すでに国内外で治験は行われており、自己増殖型ワクチンを実際に接種した人達も海外では数万人、日本でもすでに数百人単位で存在しています。また、現在国内では福島県南相馬市に巨大なmRNAワクチン製造工場が完成しようとしています。自己増殖型mRNAワクチンの国内での量産がもう間近だという事です。そしてmRNAワクチン製造工場の建設はその1箇所だけではなく、日本中で進んでいるのです。 ウイルスや細菌の生存能力を残したまま、病原性を低下させて作ったワクチンが「生ワクチン」です。細菌やウイルスを殺して毒性をなくし、免疫をつけるために必要な成分を取り出してワクチン化したものが「不活化ワクチン」です。こうして見ると「生きている」ウイルスとワクチン、「死んだ」ウイルスとワクチンの境界線は明確ではなく曖昧なものです。もともとRNAコロナワクチンは、現
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く