「自宅出産とか水中出産なんてものは言語道断だ。日本の周産期死亡率が世界一の低さを誇っているのは、専門的な医学的管理のもとでの出産を行ってきたから。非科学的な出産で母児の命が失われることは許されない!」 僕は医学生時代、産婦人科の講義で上記のような言葉を繰り返し聞いていた。 コウノドリ3巻より引用(鈴ノ木ユウ・講談社) 産科医がいない場所で行われる分娩に対する「悪」のイメージは、僕の脳内に当然のようにこびりついた。 卒後10年以上経っても変わらずそのイメージを持ち続けていたある日、2人の友人(非医療関係者)が「病院」ではなく「助産院」で出産した。 「大学でボロクソ言われてた『あれ』か……あまり関わりたくないな」 これが正直なところの感想だった。 「悪」イメージを刷り込まれていた僕は、彼らと会ってもこの話題を避けるようになった。 「助産院」に対する僕のその時の知識といえば、 「医師による専門的
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