新型コロナワクチンの供給契約書は全面的な「不開示」となっており、その内容は一切不明だ(ワクチンのファクト⑥)。InFactは、厚生労働省による契約書の「不開示決定」について不服申立てを行ったものの、審査は1年以上も何の音沙汰ない異様な状態が続いている。(田島輔) 「不開示決定」への不服申立て InFactは、2021年9月17日付けで、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社、武田薬品それぞれの新型コロナワクチン供給に関する契約書について、情報公開請求を行った。 しかし、契約書の一切は「不開示」となっており、その詳細は全く不明な状態だ。 情報公開請求への「不開示決定」を変更させる方法としては、裁判所に「不開示決定」の取消しを求めて訴訟を提起する以外にも、「審査請求」という厚生労働大臣へ不服を申立てる制度がある(参照)。 「審査請求」があった場合、厚生労働大臣は、情報公開・個人情報保護審査
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