南アジアのバングラデシュで、蚊が媒介する熱帯性の感染症「デング熱」による死者数が今年に入って急増している。世界保健機関(WHO)によると、10月末までに1333人が死亡した。既に昨年1年間の死者数281人の5倍近くに上り、記録が残る2000年以降で最も死者数が多くなっている。気候変動に伴う気温の上昇やモンスーン(季節風)の長期化が背景にあるとみられている。 【写真とデータで見る】「最も人を殺す生物」が分布拡大 WHOによると、バングラでは今年1月~10月29日に26万7680件(前年は6万2382件)のデング熱感染が報告された。感染例は国内の全64地区で確認され、うち首都ダッカが14万5465件と最も多かった。デング熱は蚊が媒介するデングウイルスによる感染症で、高熱や筋肉痛などの症状が特徴だ。まれに「デング出血熱」と呼ばれる重篤な状態に陥る恐れもある。バングラにおける今年の致死率は現状で0
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