1月7日に起きたフランスの連続テロは、何より言論機関が襲撃の対象となった点で、大きな衝撃を持って受け止められた。日本ではその後、過激派組織「イスラム国」による日本人の人質殺害事件にニュースの焦点が移ってしまった感があるが、地元フランスでは現在も議論と検証が続いている。事件を起こした容疑者らの生い立ちも、次第に明らかになってきた。 容疑者らは、イスラム過激派や原理主義との接点を最初から持っていたわけではない。宗教とは縁遠い少年時代を過ごし、次第に過激思想に絡め取られていった。その過程を探ることで、テロリストが誕生するメカニズムを明らかにできないだろうか。
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