稲盛流コンパに明文化された流儀はないが、稲盛氏が主宰する「盛和塾」の塾生が実践するコンパを取材・分析すると、以下のような7つの共通点が浮かび上がる。 1、「全員参加」が大原則 2、コンパに「テーマ」を設ける 3、「時間割」と「座席表」を決める 4、心は「利他」。手酌はご法度 5、「壮大な夢」を語る 6、自らの言葉で「総括」する 7、コンパの形態は「日々進化」 今回は、このうち3つを紹介する。 ■「全員参加」が大原則 単なる飲み会なら自由参加でも許されるが、稲盛流コンパは信頼関係を築く場なので、対象メンバーは全員参加が原則だ。病気や育児、介護などよほどの事情がない限り、プライベートは後回し。たとえ仕事が残っていても、コンパを優先させる。盛和塾生のコンパ事例を見ても、出欠を取らないケースが多い。全員参加を前提にしているからだ。 京セラではコンパはもちろん、すべての催しで全員参加を求めてきた。稲