今後、ワーキングプアの割合は今よりも指数関数的に増えると思う。中国の若年層大卒率はかなり上がってきた。これが何を意味するかというと、知識労働のアウトソーシングを中国が大々的に請け負うようになるということだ。以前はインテグラルだったシステム開発の現場もどんどんモジュラ化が進んでいる。だからプログラマ、システムエンジニアも例外はない。仕様策定を終えたシステムは日本人のコーダーが書こうと、中国人のコーダーが書こうと一定のクオリティを保てるようになるのだ。 だから日本人の大卒者と中国人大卒者のアウトプットはさほど変わらなくなる。物価差が大きいのに、アウトプットが変わらなくなった労働者の賃金は同じか、中国人の方が安い。大問題だ。 システムのコモディティ化も進もうとしている現在、企業は価格差で勝負する戦略にすでにシフトしつつある。だから企業はシステム開発の予算を削減するために、より安い労働者に仕事を課