お互いの勢力を誇示するため組員ら約100人で徒党を組んで繁華街を練り歩いたとして、富山県警組織犯罪対策課は6日、道交法違反(無許可の道路使用)の疑いで、いずれも県内にある指定暴力団山口組の傘下団体と、離脱派の新組織「神戸山口組」の傘下団体の事務所を家宅捜索した。 県警によると、捜索先は同県射水市にある神戸山口組系本江組と富山市にある山口組系芳賀組の事務所。道路使用には許可が必要とする同法の規定を暴力団の示威行為に対して適用し、事務所を捜索するのは全国初。 本江組の捜索容疑は9月25日夜、道路の使用許可を受けていないのに富山市桜木町の繁華街で乗用車十数台を集団走行させたり、組員ら約100人が徒党を組んで練り歩いたりして道路の交通を妨げた疑い。 芳賀組の捜索容疑は同28日夜、神戸山口組系の暴力団関係者を威嚇するため、桜木町内で車を集団走行させたり、約100人の組員らで練り歩いたりした疑い。 桜