埼玉医科大学総合医療センターの森隆准教授らは、株式会社グロービアとの共同研究で米ぬかなどに含まれるフェルラ酸がアルツハイマー病の症状緩和に繋がることを動物実験で確かめ、その内容がこのほど、米科学雑誌「PLOS ONE」に掲載された。 アルツハイマー治療薬としては、従来からのアリセプトに加え昨年3種類発売されたが、いずれも進行を遅らせるもので根本治療薬ではないため、今回の研究によりフェルラ酸が根本原因に働きかけていることが明らかになり、認知症患者を抱える家族に対し大きな福音となっている。 今回の研究で原因物質とされる異常たんぱく質のアミロイドベータの脳内蓄 積が59〜73パーセント程度減らすことが明らかになった。 現在、世界中の製薬会社が根本治療薬やワクチンの開発を目指しているが、さまざまな問題があり未だに成功していないという。 アミロイドベータは認知症発症までに20年かけて蓄積す