インタビューに答える東芝の綱川智社長=23日午後、東京都港区 経営再建中の東芝が、他社との再編を検討していたパソコン事業を当面は継続して保有する方針に転換したことが23日、分かった。構造改革を実施したことで大幅な赤字から改善する見通しとなり、伝統あるパソコン事業を残すことにした。 綱川智社長(60)が共同通信などとのインタビューで明らかにした。綱川氏はパソコンの販売の軸足を個人向けから企業向けに移していることを挙げて「生産性を上げる。自力再生でいきたい」と語った。黒字化後の再編については含みを持たせた。 東芝のパソコン事業は「ダイナブック」ブランドで知られ、世界で初めてノートパソコンを開発した看板事業だった。