買収される側の企業は、韓国最大のゼネコンでありながら経営不振から金融機関の管理下になっていた現代建設。 ドラマの主役を演じたのは、玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長(55)と鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長(72)。この2人が現代建設を巡りどろどろの買収合戦を繰り広げた。 総監督は、かつて現代建設のCEO(最高経営責任者)を務め、今や韓国大統領として韓国経済の発展に多大な貢献をした李明博(イ・ミョンバク)大統領(68)。彼が事実上、現代建設払い下げを決めた。 玄会長は鄭会長の弟の未亡人であり、必ず夫の無念を晴らすという怨念は凄まじかった。今回の買収劇は、義理の兄妹間のいわば骨肉の争いだったのだ。 その買収合戦は、資金力に勝る現代自動車グループが当初は圧倒的に有利と見られていた。 現代自動車が一敗地 ところがふたを開けてみると、「何が何でも現代建設を取り返し、夫の夢だ