天皇、皇后両陛下は15日、沖縄復帰50周年記念式典に皇居・御所からオンラインで出席され、天皇陛下はおことばで「沖縄には、今なおさまざまな課題が残されています」との認識を示した。 陛下は「大戦で多くの尊い命が失われた沖縄において、人々は『ぬちどぅたから』(命こそ宝)の思いを深められたと伺っていますが、その後も苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しつつ、この式典に臨むことに深い感慨を覚えます」と述べ、戦争が終わった後の沖縄の置かれた厳しい状況について触れた。 その上で、具体的な内容を示さなかったものの、沖縄の現状には「課題」があると指摘。「若い世代を含め、広く国民の沖縄に対する理解が更に深まることを希望するとともに、今後とも、これまでの人々の思いと努力が確実に受け継がれ、豊かな未来が沖縄に築かれることを心から願っています」と期待をかけた。