回答:中枢の副作用が少ない『ナウゼリン』、使用実績が豊富な『プリンペラン』 『ナウゼリン(一般名:ドンペリドン)』と『プリンペラン(一般名:メトクロプラミド)』は、どちらも「ドパミン受容体遮断薬」に分類される、同じ作用の吐き気止めです。 『ナウゼリン』は脳まで届きにくいため、脳や中枢での副作用が少ない薬です。 『プリンペラン』は使用実績が豊富で、適応も広い薬です。 吐き気に対する効果にほとんど違いはありませんが、妊娠・授乳中は『プリンペラン』を選ぶのが一般的です。 回答の根拠①:『ナウゼリン』と錐体外路障害~血液脳関門を通るかどうか 脳は生命にとって重要な器官なため、体内で発生した老廃物や口から摂取した薬物が簡単に入り込まないように「血液脳関門」と呼ばれるフィルター機能が備わっています。 この「血液脳関門」を、『ナウゼリン』は通り抜けにくく、『プリンペラン』は通り抜けやすい性質があります1
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