蒲島郁夫知事は12日、熊本空港アクセス鉄道の経路4パターンについて詳細調査を行った結果、建設費は最大561億円、少なくとも437億円となり、いずれも概略調査の試算額380億円を上回るとの見通しを明らかにした。蒲島氏は、新型コロナウイルスの影響による空港利用者の減少などを踏まえ「事業化の判断はいったん立ち止まる」と述べ、本年度は有識者委員会を設け、採算性や代替案を議論する考えを示した。県議会一般質問で答えた。 詳細調査は県の委託で鉄道・運輸機構が実施。いずれもJR三里木駅(菊陽町)から県民総合運動公園(熊本市東区)を経由するルートを検討した。 県の素案に最も近いパターンは、空港がある高台に上るトンネルが素案より長くなり、建設費が437億円に増大。そのほか(1)同じ経路で国道57号沿線の菊陽町市街地を高架ではなくトンネルを使って通過した場合は493億円(2)このトンネルを短縮した場合は459億