超高齢社会なのに、生きがいや健康づくりを目的に地域で活動する「老人クラブ」は細っている。“発祥”とされる福岡市の会員数はピーク時から半数近く減り、全国でも同傾向だ。働く高齢者が増えているのが背景にある。新型コロナウイルスの影響でさらに縮小している一方で、地域防災や孤立を防ぐために欠かせないと熱心な地域もある。20日の「敬老の日」を前に、現状と課題を探った。...

福岡県中間市で7月末に私立保育園に通う男児(5)が送迎バスに取り残され、亡くなった。北海道でも2018年、当時2歳の女児が送迎バスに放置される事故があった。命に別条はなかったが、うなされる夜が続くなど、女児は心に深い傷を負った。「もう放置事故は最後にして」。家族は再発防止を訴えている。
陸上自衛隊で最も過酷な訓練の一つとされるレンジャー訓練の帰還式が1日、陸自小倉駐屯地(北九州市小倉南区)であり、約2カ月半の訓練を終えた隊員8人が、同僚や家族らの出迎えを受けた。8人には「レンジャー記章」が授与された。 レンジャー訓練は、災害時など過酷な現場で任務を遂行する力を養うため、トップクラスの体力を持つ隊員でも脱落するほど過酷な内容。ロープ上りなどで基礎体力を付け、山中でがけからがけを渡るなどして適応力や判断力を身につけるという。 9月に始まった今回の訓練には当初、体力試験などに合格した隊員25人ほどが参加。途中、耐えきれず脱落したり、疲労骨折でやむなく断念したりする隊員が相次いだという。 訓練最後の4日間は、山中に泊まり込み、50キロの荷物を背負った状態で道なき道や池の中を歩く。睡眠時間は計1時間に満たず、カエルやヘビを捕食したりヘリコプターから降下したりする。 帰還式では、隊員
西日本鉄道などが企画した屋根なし2階建てバスで福岡空港の制限区域を巡るツアーの報道向け試乗会が5日あった。通常は関係車両のみが走行できるエリアに入ると、駐機する旅客機を約3メートルの高さから間近に眺めたり、着陸する旅客機のごう音を体感できたりと迫力満点だ。 一般向けは11月6、7日に計8回(定員各36人)実施。今月6日から予約を受け付け、好評なら定期開催も検討する。コロナ禍で打撃を受けた運輸・観光業界。空港運営会社の担当者は「飛行機を身近に感じてもらい、空港のファン層を広げたい」。換気も万全な屋根なしバスで再起を誓う。
学生の約半分を留学生が占め、「多文化・多言語環境」を掲げる大分県別府市の立命館アジア太平洋大(APU)で、未入国の留学生が千人を超える事態に陥っている。国が新型コロナウイルス対策で留学ビザ発給を停止しているためで、九州の各大学も留学生が入国できない状況が続く。米国など既に入国を再開した国もあり、APUは「優秀な学生が他国に流れ、日本の外国人材の減少にもつながりかねない」と懸念する。 政府は1月から水際対策として全ての国・地域からの新規入国を原則停止。留学ビザ発給は国費留学生を除いて停止している。 APUの学生(大学院生含む)は約5600人。うち約45%を、韓国や米国、ケニア共和国など約95カ国・地域からの留学生が占める。9月に入学した留学生約450人はほぼ全員が入国できず、同24日の入学式はオンラインで開催。今春までに入学した学生なども含めると、未入国の留学生は概算で計約1300人に上る。
拡大 御供田遺跡で発見された米軍板付基地の遺構。木製の鳥居型電柱(写真右上)の近くからは、鉄製のタンクや埋設管が見つかった 福岡県大野城市は1日、同市白木原で発掘調査を行っていた御供田(ごくでん)遺跡の調査結果を発表した。弥生から飛鳥時代にかけての遺構に加え、戦後に米軍が整備した板付基地春日原住宅地区で使われた地下タンクや埋設管などが見つかった。現地は3日に一般公開した後は埋め戻し、来年以降、県の施設が整備される予定という。...
拡大 ㊤解体せずに活用策を探ることになった新温泉の前に立つ永見明子さん=24日、熊本県人吉市、㊦新温泉の外観=24日、熊本県人吉市 昭和初期の木造建築で、昨年7月の熊本豪雨で浸水被害に遭った熊本県人吉市の共同浴場「新温泉」。公費での解体を申請していた3代目の永見明子さん(67)は、思い直して建物を保存・活用する道を探り始めた。浴場としての営業再開は諦めたものの、「温泉街の歴史を後世まで伝えたい」と思案している。 新温泉は祖父が1931年に開業。創業時の外観をほぼ残し、昔ながらの番台、レトロな体重計やマッサージチェアが残る脱衣所、昭和期の広告看板などが県内外の温泉ファンから人気を集めていた。永見さんは中学生から店を手伝い、亡き父が病気になった二十数年前に3代目を継いだ。 昨年7月4日の豪雨では球磨川支流の堤防が決壊し、本流との合流点近くにある新温泉周辺も濁流に襲われた。向かいの自宅で母親(9
拡大 学校司書の配置増を求める国会決議に反対し「司書の仕事はAI(人工知能)にとって代わられる」(中央)などとした日本維新の会の文書 学校図書館で子どもの読書や学習を支える学校司書の配置増を求める国会決議案に、与野党で唯一、日本維新の会が「近い将来、司書の仕事は人工知能(AI)で代替可能になる」と反対し、臨時国会(9日閉会)への提出が見送られていたことが19日分かった。 2015年施行の改正学校図書館法で「努力義務」とされた学校司書の配置は全体の半数程度にとどまっている。このため「文字・活字文化推進機構」が働き掛け、衆参両院で全会派が了承した形での決議案提出を目指していた。 維新の浅田均政調会長は取材に「人件費増に直結する『司書の配置促進』は『改革』の名に値しない」と文書で回答した。
13日午後4時45分ごろ、福岡市博多区博多駅東3丁目のビルの解体工事現場で「作業員が倒れた」と119番があった。博多署によると、男性作業員3人が病院に搬送され、このうち70代男性が死亡した。残りの70代男性と20代男性は意識があり、命に別条はないという。県警は、業務上過失致死の疑いがあるとみて当時の状況を詳しく調べている。 署によると、3人はビルの地下で倒れた状態で見つかり、いずれも一酸化炭素(CO)中毒の症状がみられた。当時、3人を含む作業員10人程度が解体作業に当たっていた。機器の不具合があったため、20代男性が地下に降り、その後、70代男性2人が駆け付け、次々と倒れたとみられるという。 関係者によると、ビルの地下1階には駐車場があるという。 (長田健吾、山口新太郎) 警察が周辺封鎖、オフィス街騒然 市民「ただ事じゃない」 「近づかないで」。13日夕、JR博多駅近くのビル解体現場で起き
西日本新聞が行った九州の金融機関へのアンケートでは、「元暴5年条項」の有無にかかわらず、多くの銀行が「元組員の口座開設の判断に必要な離脱に関する情報が少ない」と戸惑う実態が明らかになった。警察に照会しても断片的な情報しか得られず、口座の悪用リスクが少しでもあれば拒否する傾向にあるという。「口座開設が壁となり社会復帰を阻害してはいけない」-。東京では、弁護士が元組員の口座開設に同行する支援が始まった。識者は「更生の観点から柔軟な運用が必要」と訴える。 「元組員かどうかを知るには、銀行の情報力だけでは限界がある」。5年条項を導入する九州北部の地方銀行担当者は嘆く。別の地銀担当者も「離脱後も暴力団関係者と付き合いが続くことがあり、口座開設は慎重になる」と明かす。 複数の銀行関係者によると、口座開設の申し込みがあれば、データベースと照合し、ヒットすれば地元の警察に照会する。回答は「該当あり」「なし
【ドキュメント】工藤会トップ判決 「こんな裁判あるんか」 2021/8/24 9:44 (2021/8/24 20:35 更新) 全国唯一の特定危険指定暴力団のトップと、検察による「全面対決」の行方は―。市民の襲撃を組員に指示したとして、殺人や組織犯罪処罰法違反の罪に問われた「工藤会」総裁の野村悟被告らの判決が8月24日、福岡地裁で言い渡されました。動きをドキュメント形式でお伝えします。 ◆ ◆ 【最新】午後4時ごろ、死刑判決を言い渡されると、野村被告は「公正な判断をお願いしたんだけど、全部推認、推認。こんな裁判あるんか。あんた、生涯、この事後悔するよ」と足立勉裁判長に向かって強い口調で発言した。無期懲役を言い渡された田上被告は「ひどいな、あんた、足立さん」と述べた。裁判長は2度、「退廷してください」と求めた。 工藤会の「壊滅作戦」を進めてきた福岡県警の野村護本部長は判決について「あくま
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