カメラボディの構成も在来のライカ型カメラから脱却して、前面カバー式で上下二分割、革張りは廃した。 発売後日本市場の評価は非常に冷淡であった、アメリカ市場ではデザインは評価はされたものの、フィルムを装填しないとカメラ動作ができないないなど店頭デモに支障が出た。巻き上げ部材に弱い部分があり故障も多く、散々のカメラになった。 しかしリコーオート35の良いところを生かした次機種に移行したことで問題も解決し、そのスタイルはカメラデザインの歴史に残るカメラとなる。 カメラに「自動化」のかけ声が聞かれるようになった。セレン光電池による露出メーターの設計ノウハウが進み、小型で高感度のメーターが開発されたこと、アメリカを中心に8mmシネカメラに被写体輝度の応じて絞りが自動的に変更追随する「エレクトリックアイ(EE)」が主流になったことも関係があった。 リコーオート35は徹底自動化の35ミリカメラとして企画さ