私は物事をできるだけシンプルに考えようとしている。オッカムの剃刀である。 Pluralitas non est ponenda sine neccesitate. Frustra fit per plura quod potest fieri per pauciora. (必要でないなら複数を想定すべきではない。より少なくて済むことを複数にするのは無駄である。) 一般的には、「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」ということで、事象を説明するのに、1つの仮説で済むなら、2つ以上の仮説を使うことは劣る、ということ。科学的説明の基本ともされる。 が、そこで前提とされるのは、オッカムの剃刀は、仮説の是非を問うものではないということだ。仮説の正しさを保証しない。突き詰めれば、趣味と言っていいかもしれない。 常識的に考えても、自然界や社会の事象は複雑で、単純な仮説で説明でき