深層学習(ディープラーニング)技術を手掛けるベンチャー企業のPreferred Networksは、「PFNがん研究所(PCRI:PFN Cancer Reserch Institute)」を2016年10月3日に設立した(図1)。「CEATEC Japan 2016」の会場で開いた記者発表会で、その概要を明らかにした。 東京大学産業連携プラザに、遺伝子解析に用いる次世代シーケンサーを導入したウェットラボ(実験設備)を立ち上げた。実験で得たデータなどを対象に、深層学習をはじめとする人工知能(AI)技術を適用。(1)新規がん診断法の確立、(2)ゲノム分析によるがん治療方針の決定、最適治療薬の選択や術後の予測、(3)それぞれの患者に適応した個別化創薬の実現を目指すという。「実際の医療行為に使える情報の提供まで実現したい」(米Preferred Networks, America社Chief O