弘法大師ゆかりの地にある温泉郷が、こともあろうに淫らな社交の場と化していた。徳島県境に近い香川県まんのう町の山麓で10月、男女53人が参加する乱交パーティーが公然わいせつ容疑などで県警に摘発された。インターネットで参加者を広く募り、人里離れた温泉郷のロッジで開催。乱交パーティーの会場としては異例の僻地だったにもかかわらず、マナーを重んじた開催趣旨などが同志の共感を呼び、関西などからも会社員や主婦らがこぞって参加する盛り上がりぶりだったという。(永田岳彦) ■宴もたけなわ 香川県南西部の讃岐山脈の麓に田畑と住宅が混在するまんのう町。人口約2万人の小さな町だが、弘法大師が改修したとされる日本最大級のため池「満濃池(まんのういけ)」で知られる景勝地だ。町内には閑静な温泉郷があり、行楽シーズンになると観光客でにぎわう。 そのひっそりとした山麓の温泉郷が10月9日夜、騒然となった。温泉ロッジの