東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で他校に間借りしていた福島県南相馬市の市立小・中学校4校が27日、自校で授業を再開した。 これで、同市で旧緊急時避難準備区域内にある全12小中学校が自校での授業再開にこぎつけたが、再開した4校の児童・生徒数の総計は580人と震災前に比べほぼ半減。市外に避難したまま戻る見通しが立っていない家庭の子供が多数いるとみられ、学校の真の再建への道のりは険しそうだ。 4校は、いずれも同市原町区の石神第一、石神第二両小学校と石神、原町第三両中学校。震災直後から市内の他校に間借りして授業を行っていた。 石神二小ではこの日、学校の除染は済んでいるものの、通学路にまだ放射線量が比較的高いところがあるため、多くの児童は保護者が運転する車で登校。相馬市や新地町の仮設住宅からスクールバスで登校する児童もいた。放射性物質を避けるため、ほとんどの児童がマスクを着けていた。