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ブックマーク / repre.org (8)

  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:第9回大会報告:パネル5

    2014年7月6日(日) 14:00-16:00 東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム2 パネル5:メディアと(しての)音声──20世紀諸芸術におけるその実践 アンリ・メショニックにおける演劇性の概念──新たなる声としての「オラリテ」を翻訳するために 森田俊吾(東京大学) 目と耳のあいだ──ベルナール・ハイツィックにおける応答としての声 熊木淳(早稲田大学) 外部の声──レトリスム映画における音声の役割について 門間広明(早稲田大学) 【コメンテーター】鈴木雅雄(早稲田大学) 【司会】星埜守之(東京大学) 少なくともここ数年のプログラムを振り返ってみると、表象文化論学会では「音声」への関心が絶えることがないように思われる。今回の大会でも、「接触」をテーマとする1日目のシンポジウムでは「音」が大きな手がかりとなっていた。文学作品における鳥の形象をテーマとする2日目午前中のパネ

  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:研究ノート (1)

    いささか平俗な話からはじめたい。すなわち、美術の国イタリアについて。過去において、そして当節なお、イタリアほど美術の栄光と結び重ねられる国は稀であろう。レオナルド、ミケランジェロ、ラファエッロ。あるいはカラヴァッジョ、ベルニーニ。彼らの作品を目当てに世界じゅうから旅人がこの国を訪れる。確かにフランスも美術が看板の国ではあるが、ルーヴルで来館者を引き寄せているのは、なんといってもモナリザであろう。とすれば、まさしく美術の国イタリアという話。 にもかかわらず、上の芸術家たちが「イタリア国民」ではなかったことを、あらためて思い出させてくれたのが昨年のできごとであった。イタリア統一150周年(わずか150年なのである)にあたる2011年、美術分野の記念行事として打ち出されたのは、ルネサンスやバロックの巨匠ではなく、ポヴェリスティ(直訳すれば「貧しき人々」だ)と称されるイタリア人たち(とひとりのギリ

    colic_ppp
    colic_ppp 2013/11/26
    “その成果がヘゲモニーや中心性を強化するのではなく、むしろそれらを完全に取り除くことを意識しつつ、基準なき未知の状況に身を開くこと」”
  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:PRE・face

    『REPRE』vol.18をお届けする。表象文化論学会では第7回大会(2012年7月7、8日)で、アニメーション研究者のトマス・ラマール氏、アニメーション作家の山村浩二氏をお招きして、シンポジウムとスクリーニングのイベント「リヴォルヴィング・エボリューション──アニメーション表象の新世紀」を開催し、学会誌『表象』第7号でも特集「アニメーションのマルチ・ユニヴァース」を企画した。『REPRE』号では、この『表象』特集号の刊行にあわせて、小特集「アニメーションの生態学」を準備した。 宮崎駿作品をはじめとする日の劇場アニメに寄せられる世界的な注目、いまや現代日を理解するにあたって欠かせない要素になったいわゆるオタク文化、しかしそれだけでなく、『アバター』や「ハリー・ポッター」シリーズのようなハリウッドで製作される「実写」映画の大作がもはや事実上デジタル・アニメーション作品になっている現状、

  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:第8回大会報告:パネル1

    2013年6月29日(土) 16:00-18:00 関西大学千里山キャンパス第1学舎1号館:A501教室 パネル1:フォネーとロゴスのあいだ――古代から近代にいたる祝祭と「声」 personale/per-sonareの詩学――ギリシア悲劇における「声」の出現をめぐって 佐藤真理恵(京都大学) 不在を運ぶ「声」と聖なる表象――聖史劇における異言、命名、喚問 杉山博昭(京都教育大学) 舞台上演と典礼の間で――マラルメによる「声」の祝祭 熊谷謙介(神奈川大学) 【コメンテーター】内野儀(東京大学) 【司会】杉山博昭(京都教育大学) 演劇や祝祭において「声」は、台詞の意味内容を伝達するものであると同時に、純粋な音そのものの現前でもある。パネル1は、そうしたフォネーとロゴスの境界領域にある「声」の諸相を、古代・中世・近代における三つの事例を通じて検証する試みであった。 もちろん、言葉が音と意味との

  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:第8回大会報告:シンポジウム:映像のポストメディウム的条件

    2013年6月29日(土) 13:00-15:30 関西大学千里山キャンパス第1学舎1号館A503教室 シンポジウム:映像のポストメディウム的条件 阪裕文(稚内北星学園大学) 竹久侑(水戸芸術館現代美術センター) リピット水田堯(南カリフォルニア大学) 【司会】門林岳史(関西大学) 0 「映像のポストメディウム的条件」、そもそもポストメディウムという不思議な概念、これはいかなるものなのかという問いに、近年使われつつあるポストメディウムあるいはポストメディアという概念の系譜を辿り、輪郭を与えることから司会の門林岳史氏はこのシンポジウムを始めた。 ポストメディウム概念は、ロザリンド・クラウスが1999年の『北海航行――ポストメディウム的条件の時代における芸術』で用いて以来、ここ十数年の論考においてしばしば用いる概念であり、さらに実際には、似たような言葉が様々な人々のあいだで使われてきた。必ず

  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:PRE・face

    「学術出版に絶滅危惧種のリストがあるとすれば、美術研究が一番上にリストアップされるだろう※1」。2006年8月4日付のThe Chronicle of Higher Education 誌が、このような不穏な見通しを伝えた背景には、イメージの複製権料の高騰という問題がある。同誌によれば、ルネサンス美術の専門家が、発行部数はわずか400部から500部の自らの研究書に図版を掲載するために、10,000ドルから15,000ドルを支払わなければならなくなるというケースも決して珍しくはないという。こうした状況は電子出版においても、改善されるどころか、むしろますます深刻化している。一例を挙げれば、紙の出版物であれば刊行時に一度だけ支払えばよかった複製権料が、オンライン出版の場合には、数年おきに更新料が必要となるケースもある※2。このような契約のもとでは、定期刊行物の場合、刊行を続ける限り、権利料の支払

  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:第7回大会報告:パネル1

    2012年7月8日(日) 10:00-12:00 東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1 身体の言語学―ダンスの現代性をめぐって 「残酷」の萌芽としてのニジンスキー 堀切克洋(東京大学) 土方巽から大野一雄へ――言語によるイメージの身体化をめぐって 宮川麻理子(東京大学) コンテンポラリー・ダンスにおける「舞踊言語体系」の機能――ウィリアム・フォーサイスの場合 藤堂寛子(東京大学) 【コメンテーター/司会】石光泰夫(東京大学) 20世紀初頭のルドルフ・ラバンによるラバノーテーションの開発は、舞踊の運動がそれ固有の言語的構造を備えていること、すなわち、「舞踊言語」と呼ばれるべきものが存在していることの認識を明確にした。こうした前提に基づき、パネルでは、舞踊あるいは身体、運動と、ノーテーションあるいは文字、言語との関係をめぐる三つの発表がなされた。 最初の発表者は堀切克洋氏。

  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:PRE・face

    表象文化論学会の情報交換と相互刺激の場として、ニューズレター『REPRE』を用意しました。「ルプレ」と読んでも「レプリ」と読んでもかまいません。この表記は、さまざまな表意作用をゆるしましょうが、それよりもまず、名前自体の愛らしさ、転がりのよさ、(言語ナショナリズムのごときものに背を向ける)バッドな姿勢を愉しんでいただければさいわいです。 人文知の再編制という大仕事を、自他ともにみとめるかたちで、表象文化論に関わる者は引き受けた(かのようです)。ただしこの任は、個々人の研究の内部において果たされるものでもありません。編制され直すのはわたしたち自身。参画する一人ひとりが、旧来の(意識上・制度上の)縛りからみずからを解放し、創造的なつながりを獲得していくなかで、はじめて歴史が動くのだと思います。その目標を見定めつつ、『REPRE』は、直接的に有用な情報の効果的な送信と、会員と非会員にまたがる「集

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