「はやぶさ2」は2019年2月22日に第1回目のタッチダウンに成功した。 その後、同4月5日に人工クレーター作成、同7月11日第2回目のタッチダウンでサンプル採取を行い、世界の衆目を集めながら、2020年12月6日に地球に帰還した。 小惑星探査機「はやぶさ2」の最大ミッションは「リュウグウ」の表面に人工クレーターをつくり、内部の物質を採取し持ち帰ることで、内部物質の採取のためにリュウグウに衝撃を与える衝突装置がインパクタ(SCI:Small Carry-on Impactor)であった。 ■ インパクタの構造 インパクタはリュウグウ表面に高速で銅の塊をぶつけるというもので、円錐形をした爆薬部に4.5キロの爆薬を詰め、正面を約2キロの銅板の蓋で覆っている。 漏斗を銅板で覆った形とみればよい。 爆発すると、秒速2キロの速さでこの銅板を打ち出すが、エネルギーは円錐形で直角方向に反射するので、〝あ
