※雑誌『Java WORLD』2006 年 5 月号に掲載した記事のオリジナル原稿を Java WORLD 編集部の了解を得て掲載しています。 前回のおさらいと今回のお題 前回は、デザインパターンとは何か?という点から意義、学習の際のコツなどを見ていきました。簡単におさらいすると、デザインパターンとはソフトウェア設計のノウハウ集であり、それを活用することで効率よく品質のいいソフトウェアの構造を作ることができるというものでした。 今回からは、個別のデザインパターンを取り上げてアプリケーションに適用していきます。説明の流れは図1のような形式で行っていきます。デザインパターンを適用しない例では問題点を確認します。適用した例では、デザインパターンを適用しその問題点を解決していきます。最後に、取り上げたデザインパターンの基本構造を理解し、適用した例のどのクラスがどの構成要素になるかや、またポイントを