宮城5農協資本注入へ 被災農家の資金需要対応 宮城県農協中央会は20日、東日本大震災で被災した県内5農協が来年1月に資本注入を申請する方針だと発表した。資本増強し、復興に向けた農家の資金需要に備える。具体的な注入額は明らかにしていない。 申請するのは南三陸、いしのまき、仙台、名取岩沼、みやぎ亘理の5農協。定款を変更するための臨時総代会を16~20日に開催、いずれも可決された。 被災地では今後、資金需要が増える一方、一部債権の回収が進まない可能性もある。各農協は財務基盤を強化し、農村部の金融機能継続を図る。 資本注入には国や農林中金などでつくる「農水産業協同組合貯金保険機構」の資金を活用。各農協の組合員出資金に上乗せする。現在の出資金は、いしのまき農協46億円、仙台農協36億円など。 県農協中央会は申請額について「規模は決まっていない」とした。注入により、各農協の自己資本比率はそれぞ