森達也氏の『A』には転び公妨の場面がばっちり映っていたが、それによってケーサツの誰かが詰め腹を切らされたということはなかった。少なくとも表向きは。みんな、ビデオになにを期待しているのだろう。
この男は一体どこまですっとこどっこいなんでしょうか。 ポモのくせに「否定しようのない現実」なんて認めていいの? そんなの認めていいなら、南京事件論者にも「否定しようのない現実」を認めさせなさいよ。日本軍「慰安所」問題についても、「『日本が人権侵害をしていたと多くの国が思っている』という事実」をなんとかしなくてはならない、と言ってみろよ! だいたい、こいつは歴史修正主義者の修正力を舐めてますよ。「『日本が人権侵害をしていると多くの国が思っている』という事実」なんて日本の右派はとっくに「『日本が人権侵害をしてると多くの国が左翼と在日に支配されたメディアに思わされている』という事実」に変換済みだっての。そんなこともわきまえずに「南京事件否定論者にも場を与えろ」などとふざけたことを言ってたわけ、こいつは? 馬鹿なことするなよ! 蔣介石が1945年に台湾に渡ってきた世界くらいでっち上げられなくてなに
なんかなし崩しにこっちでの更新始めちゃってますが。 ステージ風発 「日系マフィア大幹部とその父は――再び映画「TOKYO JOE」から」 1983年2月にエトー氏が銃撃された後すぐシカゴなどに出向き、彼の軌跡を調べ「遥(はる)かなニッポン」というノンフィクションの書の主要な一章としたのだった。 だから当時、「エトーは犯罪者とはいえマフィア内部では忠誠とか献身という古典的なニッポンの資質を発揮しました」などと私に告げたシカゴ地検の特捜検事が、二十数年後のいま、スクリーン上での回想で同じ趣旨を語るシーンには思わず身を乗り出した。 アメリカ市民からみれば日系マフィアというのは「人の国にやってきて犯罪ばかりする不逞外国人(移民)」だよな。日本にいる(来る)外国人組織犯罪者だって組織内部では「忠誠とか献身」という資質を発揮してるんじゃないの? 余談だけど個人的にバカ受けしたことがあるので紹介しておく
The New York Times, April 26, 2013, "In Promoting His City for 2020 Games, Tokyo’s Bid Chairman Tweaks Others" さすが、石原都政を支えた男だけのことはあります。Facebookでは「トルコに行ったこともあり、イスタンブールは個人的にも好きな都市」などとまさに差別主義者のテンプレのような釈明をして、ますます石原慎太郎の後継者としての地位を確かなものにしてくれました。 発言者が小物であるがゆえに一般的な注目度はずっと低かったのですが、つい先日には現役閣僚によるこんな発言があったばかりです。 朝日新聞デジタル 2013年4月26日 「「ラテン系は数字に弱い」山本海洋政策相、後に撤回」 山本氏は同日に安倍内閣が閣議決定した海洋基本計画の内容を説明。各国企業の海洋構造物のシェアを紹介する際に
TOKYO WEb 2013年3月8日 「米映画、昭和天皇の戦争責任問う 終戦直後の日本で」 【ロサンゼルス共同】終戦直後の日本を舞台に、昭和天皇の戦争責任をどう捉えるべきか、占領政策を担った連合国軍総司令部(GHQ)当局者らが明らかにしようとする様子を描いた米映画「終戦のエンペラー」が8日、全米で公開される。米国の日本関係者の間では大きな関心を集めており、7月から上映予定の日本でも話題となりそうだ。 (後略) 記事中の写真のキャプションに「ゲイリー・フォスター」という人名があるのを手がかりに Internet Movie Database で検索してみた結果、Emperor という原題の映画がヒットしました(フォスター氏はプロデューサーの一人としてクレジットされている)。マッカーサー役にトミー・リー・ジョーンズ。あらすじは…… A story of love and understand
朝日新聞デジタル 2012年11月13日 「相続税無申告、過去10年で最悪 1213億円、国税庁」 1,213億というのはあくまで「無申告」のケースの総額で、申告漏れの総額は記事中にもあるように3,993億円。どう考えても、生活保護の不正受給の追及のためにリソース投入するより、脱税の摘発のために投入した方がリターンは大きいよね。 しかもこれ、相続税だから。自分で稼いだわけでもない財産*1への課税を逃れるためにインチキしたんだよ。 *1:まあ、子どもが親の資産形成に実質的に寄与するケースもないことはないだろうから、その場合には「部分的には自分で稼いだ」と言えなくもないが。
先週 NHK Eテレで放送されていた「ハートネットTV」の「シリーズ 貧困拡大社会」、「相次ぐ若者の過労死」「若者を追い詰める“ブラック企業”」の2回分を(録画しておいて)見ました。 http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-10/22.html http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-10/23.html 一般論としては報道やルポルタージュ本、ネットの情報等を通じて知っていることを上回るような知見を与えてくれるものではありませんでしたが、取材を受けた過労死者・自殺者遺族の姿を見ると、劣悪な労働環境が一人の人間の命を奪ったという事態の重さを改めて痛感します。 とりわけ印象的だったのは、過労死した青年と同期入社だったという取材対象者の言葉です。彼自身、入社2年でうつ病を発症し、休職と
朝日新聞デジタル 2012年9月15日 石原都知事「追っ払えばいい」 尖閣問題で中国批判 自らの言動が日中関係を悪化させているとの指摘に対しては「経済利益を失ったっていい。あの国の属国になることの方が、私はよっぽど嫌だね」と話した。 経団連の会長は原発ゼロ方針について記者会見でクレームつけたわけだけど、こういうのは放置なのね。
「冗談じゃない! ウナギはもっと安くできる」 「冗談じゃない」と言いたいのはこちらです。 落胆するのは早い。東京や大阪を中心にチェーン展開する激安うな丼店には、今も「うな丼1杯500円」のノボリがはためいている。値段の割には味も上々だ。 (中略) 冷凍技術の進化で、中国で蒲焼きに加工した後も、2年間の品質保持が可能だという。不漁による価格高騰を見越し、安値で買い付けた加工品を時間差で市場に投入する……これが激安の理由のようだ。 安心するのは早い。安く買い付けた在庫がなくなれば「激安」商法も終わりですね。 一連のうなぎ報道をみていて気づいたのは、価格に関して中国を敵視するようなものが見られる一方、「中国産」の品質・安全性を問題視するようなものがないということです。中国産なしには立ち行かないという現状と、この記事や「報道ステーション SUNDAY」でも紹介されているような中国側の努力のためでし
今回は今朝放送のテレビ朝日系列、「報道ステーション SUNDAY」のうなぎ特集。番組アカウントのツイートがこんな風ですから、見る前からダメなのはわかりきったことですが。 「今週金曜の土用の丑の日を前に、日本のうなぎ業界は騒然としています。不漁続きで高騰が続いてますよね、このうなぎ。ところが、今後の鍵を握るのが、中国だというのです」というリードで始まる16分ほどの特集。画面右上のタイトルロゴは「特集 稚魚1Kgが250万円! ウナギ危機の裏に“中国の影”」。はい、どういうシナリオだか、もうわかっちゃいました。 冒頭は旧江戸川でうなぎを釣る一般釣り人。「食べたいものは自分で獲る、あっぱれな心がけ」だと。まあ、素人が釣り竿で釣る分にはたかがしれているだろうから目くじら立てるようなことではないだろうが、煽るなよ。釣り上げた男性がうな重をかき込み「うん、今年のうなぎはね、やっぱりおいしい」とつぶやく
TBS系列MBSの夕方のニュース番組「VOICE」は今日、うなぎをとりあげてましたが、マダガスカル産うなぎに期待する人々を紹介する一方、「世界的に見れば供給量の3.5%ほどで、危機的状況にあることは変わりありません」とも付言、さらには“うなぎに代わるスタミナ食”を紹介するという、比較的真っ当な内容でした。要はイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)を多く含む食材がいい、というはなしです。ただ、取材対象者の研究者が列挙した食材の中にマグロやカツオが入っていたのが玉に瑕です。ちなみに、今日はイミダペプチドを多く含む食材の代表格、鶏の胸肉を買って来て塩麹に漬けました。明日食べる予定。 さて、一昨日の「ミヤネ屋」の件です。うなぎコーナーの概要は以下の通り。 うだるような暑い夏の元気の源といえば……そう、うなぎ。今や価格の高騰で、少〜し遠い存在になりがちなうなぎだが……。さらに追い討ちをかける出来事
国会で「ヘルマン・ゲーリングらは戦争犯罪人ではない」と主張した国会議員が後に首相になることなど、ドイツではあり得ない(受刑者にならなれるけどね)。歴史修正主義者とつるむ理由として「リフレで一致してるだけ、後は勝手」「反原発のシングルイシュー」なんてのをさんざん聞かされたけれども、結局は歴史修正主義者に大飯原発再稼働&消費増税の2ゴールを決められちゃいましたね。 そりゃもちろん、首相が歴史修正主義者でさえなければ……なんて思ってはいませんよ。消費増税については菅直人も口にしてたわけだし。しかし(日本における)歴史修正主義というのは人間の尊厳を踏みにじるものであるわけで、もしこの社会が人間の尊厳にもっと敏感な(あるいは敏感なふりだけでもする)社会だったとしたら、少なくとも今と同じ結果にだけはならなかったよね。 そうそう、もともと危うかった民主党政権がグダグダになったのには普天間問題が大きいけど
「異教の神殿を喜んで参拝するムスリムについてのソースつき情報よろしく!」って依頼しておいたら返事が来た! ってことでわくわくしながら読んだんですが……。 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120517/p4 そもそもここで(というのはムスリムを靖国に連れて行った、という件に関して)問題になっているのはラビア・カーディルさん個人の内面の問題だけではなく、いやむしろラビア・カーディルさん個人の内面の問題ではなくて、「靖国参拝」に対するイスラーム世界の最大公約数的な反応をどう推し量るか、です。で、どうだったかというと、彼としては「参考リンク集」以下の部分で答えたつもりらしいですが、全然答えになってないですよね。特殊な事例過ぎて、とても一般化できません。こんな例しか出せないのにこんなこと言ってたわけね。 興味ある話題。で私が知る限り、民俗的背景等で他の聖的存在に寛容な
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20120515/p1 ブコメに、靖国に連れて行った日本の右派をなにがなんでも擁護したくて仕方ない人が何人もいますが、一体来日中のウイグル人に「昇殿参拝」させるー「昇殿参拝」という表現は私が勝手に言っているのではなく、日本の右派自身が用いているのですーことにどういうメリットがあるというのか、教えてもらいたいものです。 まあ、多くは実のところこれが失態であることには気づいているが故の苦しい言い逃れなのでしょうから個別にとりあげるまでもありませんが、看過できないものもあります。 tonapa ムスリムとはいえウイグル族ってそこまで原理主義的だったっけ?右派憎し靖国憎しの果てに、勝手な妄想でウイグル人の立場を利用しているようにしか見えないエントリー。 2012/05/15 neko
昨日から「世界ウイグル会議第四回代表大会」が東京で開かれているのだが、日本の右派勢力(メンツはこちらで確認できますが、まあいつもの人々です)はどうも来日したウイグル人(ムスリムが大多数を占める)に靖国神社を昇殿参拝させたようです。 「(昇殿)参拝」というのは、私が確認できた日本語の情報では日本の右派が使っている言葉で、実態がどうであったのかはまだ確認できていませんが、中国側にも「参拝」として伝わっているようです。 「外交部就“世维会”有关人员参拜靖国神社事答问」 ただの「訪問」でもすでに後ろ弾というべきですが、もし本当に「昇殿参拝」をさせたのだとすると二重の意味で後ろ弾ということになりかねません。相手の苦境につけ込んで参拝を押しつけたのだとすると、唾棄すべき行為です。
大阪市の「家庭教育支援条例」案はその背景にある疑似科学的な主張が問題視されたため、そのままの形で成立することはないでしょう。しかしながら、これは「維新の市議団が運悪く疑似科学的な主張にひっかかってしまった」ために起きた問題ではありません。「親学」が右派の世界観、人間観によくマッチする主張だからこそ、その科学的な妥当性(のなさ)なんて気にせずに飛びついたわけです。当ブログの読者の方は、産經新聞が以前に(04年と06年)インテリジェント・デザイン説への提灯記事を載せたことをご記憶だと思いますが、これも統一教会への義理立て(だけ)というわけではなく、進化論=唯物論=道徳教育に悪い、という右派の発想にID説がマッチするからでもあります。科学が右派の世界観、人間観を支持してくれない領域においては、右派はどれだけ批判されても疑似科学に支持を求め続けるでしょう(南京事件否定論などもその例)。 ところで、
憲法記念日が近いということで、自民党やみんなの党の改憲案の酷さが話題になっていたわけですが、すでに一部の方が評しておられたように、これらの改憲案は「現憲法下ではできなかったことを可能にしようとする」ものというより、「すでに現憲法下でもなし崩しにやられてきたことを明文で追認する」という性格が強いわけです。 そうだとすると、自民やみん党は狡猾さに欠けているので本音をだだ漏れにしているということになるのでしょうか? そうであれば「改憲派がバカばっかりでよかったね」ですむのですが、もう一つの可能性として「こういう改憲案を歓迎する有権者がたくさんいる」と両者が踏んでいる可能性を考えねばなりません。その場合も両者の思惑がはずれればいいわけですが、もしそうでなかったら……。
asahi.com 2012年4月21日 「大阪人権博物館への税金投入「ゼロベース」で見直し表明」 (……) 視察後、橋下氏は報道陣に「まだ内容が差別や人権に特化されていて、子どもが夢や希望を抱ける展示になっていない。僕の考えに合わない」と不満を漏らし、「市税投入はゼロベースで考える」と、7月に編成する予算案に補助金を盛り込まない方針を示した。松井氏も「現時点ではこれ以上の税投入には府民の理解を得られない」とした。 「維新の会」が歴史教育をターゲットにするのもそう遠いことではないだろう、と思わされる。 しかし、次々に「敵」を見つけてぶっ叩くという政治手法のどこに「子どもが夢や希望を抱ける」要素があるんだろうねぇ。
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