兵庫県篠山市は25日、市名を「丹波篠山市」に変更する希望者から1億円の寄付があったと発表した。名前や居住地などは全て匿名を希望しているという。同市が受けた寄付金額としては過去最高という。 19日に酒井隆明市長に連絡があり、22日に寄付金と「丹波篠山市への市名変更にお使い願います。篠山市民の皆さまが心をひとつに、ますますのご発展をお祈りいたします」というメッセージを受け取った。 酒井市長は「大変大きな金額で驚いている。篠山の発展に思いを強く持っておられると思うし、市長として責任を感じる」と話す。 市は、市名変更した場合の経費として約6500万円を見込んでおり、今回の寄付で「経費の問題はほぼクリアしたと考えている」(酒井市長)としている。 市名変更問題は、丹波焼や丹波栗など、篠山市の特産品が丹波市でつくられているとの誤解があるなどとして2月以降、商工会などが相次ぎ要望。今月5日には市議会が調査