記者会見で、この日発売された「聖書協会共同訳」を前に説明する日本聖書協会の渡部信総主事(右)と、同協会翻訳部の島先克臣(かつおみ)主事補=3日、日本基督教団銀座教会(東京都中央区)で 「新共同訳」以来31年ぶりとなる、カトリックとプロテスタント共同による新しい日本語訳聖書「聖書協会共同訳」が3日、発売された。プロテスタント107人、カトリック41人の計148人が、翻訳者や編集委員などとして参加。底本は可能な限り最新の校訂本を用い、最近の聖書学や翻訳学などの進展、日本語の変化なども踏まえ、完成まで8年かけて翻訳した。同日には、発行する日本聖書協会が日本基督教団銀座教会で記者会見を開き、メディア各社約20社が集う中、新しい聖書の発行の経緯や特徴などを説明した。 オランダでの成功事例に学び「スコポス理論」を採用 「聖書協会共同訳」の翻訳は2010年10月から始まった。しかし、同協会はその5年前か