護衛艦「いずも」「かが」を改造し、F-35Bを搭載するという案が大きく取り沙汰されて久しいですが、運用まで考えると、はたしてどれほどの戦力になるのでしょうか。フォークランド/マルビナス戦争における英海軍の事例をもとに考察します。 いずも型「軽空母」は実現可能かもしれないけれど…? 近年、海上自衛隊が保有するいずも型ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」「かが」に対して、垂直離着陸戦闘機F-35B「ライトニングII」を運用する能力を与えるか否かという問題が大きな話題となっています。実際2018年5月には、ある全国紙において離島防衛のためにも導入すべきであるという社説が掲載されました。 空対空装備の「シーハリアーFRS.1」。「インビンシブル」から発艦する様を再現。この展示機は実際にフォークランドで「ミラージュIII」を撃墜した武勲機(関 賢太郎撮影)。 もし、いずも型にF-35Bを搭載した場合、ど