『出版ニュース』2006年10月中旬号に津野海太郎氏の、NPO共同保存図書館への応援記事が。 (県立も含め)公共図書館からぞくぞく本が廃棄されるなか、NPOにってデポジット・ライブラリー(共同保存図書館)が多摩地区に創られた。氏はこれを応援しているのだが、その中で、津野氏なりの図書館感のまとめが述べられている。 前川氏を中心とした市民図書館運動はよかった、気軽に本を借りれるようにした(要旨)と「いま、私は感謝をこめておもう。」と素直に評価したうえで、「しかし、あれからもう四十年ちかい時間がたっている」 ため2つのことを織り込んでいくべきという。 ひとつは図書館界内部での話。 「貸出し重視原則のせいで、前川氏たちの意図をこえて「保存」という語がカッコウわるくひびくようになってしまった」 それから(これは館界にかぎらず)一般に(出版界も行政も)、 「ストックからフローへ」 つまり、効率性を重視
職場で回覧している「知財管理」が2ヶ月遅れで回ってきた・・・。 (誰だ止めてたヤツは!(怒)) 個人的には、7月号、8月号と連続で掲載されていた 金沢大・大友信秀助教授の論説が興味深かったので ご紹介しておくことにしたい。 「著作権侵害行為の幇助的行為と刑罰規定−いわゆるWinny事件を契機として−」*1 この論説の冒頭で、「本稿の目的」として、 「物理的には著作権を直接侵害しているとはいえない行為(幇助的行為)と著作権法の関わりを明らかにする」 と述べられていることからも明らかなように、 上記論説は、著作権侵害行為の「幇助的行為」の責任に 焦点を当てたものである。 そして「間接侵害」をめぐる議論等、 近年この手の論稿が非常に多く見られるようになっているなか、 本論説は、民事上の責任に関する議論のみならず、 「民事の判例で積み上げられた議論を刑事罰が問題とされる場面で利用する可能性」 につ
駒沢公園行政書士事務所日記 美術・音楽・写真・デザイン・IT系の利用規約・著作権契約書作成、ライセンス監査業務を行う行政書士大塚大のブログ。 2004年開始。このブログでは主に著作権法・不正競争防止法、営業秘密保護、ライセンス契約にかかわる知財判決を取上げています。https://www.ootsuka-houmu.com なお、ブログの内容は加除訂正されることがあります。判決内容については、判決文をご確認ください。 田村先生が「知財管理」56巻9号(2006)1307頁以下に 最近話題にあがった(横浜市ネット競売事件などがありました) ネット上のオークションサイトへの 絵画作品画像の紹介掲載と著作権法とのかかわりについて 論文を書かれておいでです。 オークションサイトへの絵画画像掲載行為が 複製権侵害、公衆送信権侵害となりうることを前提として 著作権法32条1項の「引用」要件を充足するか
http://www.grips-ip.jp/ip/paper/MJI05042uchikoshi_abst.pdf 4−1 学説の状況 適法に取得した者の実施が侵害にならない理由としては、所有権説、黙示的実施許諾権説等が唱えられたが、現在「消尽理論」が通説であり、我が国においては、国内における消尽論については、当然成立するものとされ(中山[2002a]364 頁)、その根拠については、余り深くは議論されず、議論の中心は専ら国際消尽の成立に注がれていた。 まともな法律論文であれば、こんな低レベルなまとめ方はしないはず。この著者がどんな勉強をしてきたのかは分かりませんが、消尽理論の根拠に関して僕が習ってきたのは次の通りです。 取引安全論: 特許製品転取得者の安全を害することはできない。クリーニング屋が洗濯機をメーカーから購入して、ビジネスを始めたら、ある日突然全く知らない特許権者がやって来て
昨年11月の記事(『アマゾン ジャパン、書籍の全文検索ができる“なか見!検索”のサービスを開始』)、 なか見!検索は、その名のとおりAmazon.co.jpで販売されている書籍の内容の全文検索を行なえる機能。検索キーワードがヒットしたページの前後をプレビューする“立ち読み”に相当する機能も持つ。(株)講談社など280社の協力を得ており、現在800万点前後の取り扱いがある書籍のうち13万冊以上をデータベース化しているという。これには海外サービスですでに提供されている洋書のデータも含まれているが、洋書・和書の割合、協力している出版社の内訳などは現時点で公開されていない。 さらに、今年5月に、谷口正晃さんの記事(『書籍全文検索サービス グーグル、日本でも 』)、 昨年11月から販売する書籍の検索・閲覧サービス「なか見!検索」を始めたアマゾン・ドット・コムでは、「最初は13万冊が閲覧対象だったが、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く