秋から冬にかけての「季節の変わり目」はかぜが流行します。 小児ではRSウイルスやインフルエンザなどをはじめとしたウイルス感染症が増えるのもこの時期で、小児科外来も秋・冬は非常に混雑します。 成人と比較して小児はかぜにかかりやすく、繰り返すケースが多々あります。ほとんど軽症で済んでしまうため軽視されがちですが、何度もかかるからこそ、かぜの自然経過を知っておくことは重要です。 小児科外来では「かぜをひいたので早めに受診して、早く治そうと思いました」「かぜを治す薬をください」と相談にくる保護者がたくさんいます。 あえて結論を先にお伝えしますが、早く受診してもかぜの治りは早くならないですし、そもそもかぜに有効な薬はありません。 今回の記事では、かぜの自然経過をお伝えしながら、かぜに有効な薬がないという根拠と、小児科外来への受診の目安を解説しようと思います。 ※本文中にエビデンスを示す番号が振ってあ
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