![「Windows Subsystem for Linux」が「systemd」に対応へ/「systemd」に依存するLinuxアプリケーションを「WSL」で利用可能に](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ccce15b81a78a8c28fcd5e2fc77a08e04860fd56/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fforest.watch.impress.co.jp%2Fimg%2Fwf%2Flist%2F1441%2F775%2Fwsl.jpg)
今回は、WSL2のカーネルをコンパイルして差し替えてみる。Linuxは自分自身でカーネルのコンパイル、差し替えができるようになっているが、いくつか準備もある。手順としては誰でも可能な方法にしているが、記事量の関係もあり、Linuxカーネル自体について細かく説明できない。Linuxカーネルのカスタマイズに関しては別途解説することとし、今回は準備と手順を解説する。 カーネルをコンパイルするための準備 WSL2用には、マイクロソフトがパッチを当てたカーネルが必要だが、そのソースコードはGitHubで公開されている。このため、コンパイルに必要なパッケージをインストールしたら、gitコマンドでソースをコピー(clone)してくれば、あとはmake(Linux/Unix系のソフトウェア開発用コマンド)がなんとかしてくれる。 まずは、必要となるパッケージのインストールだが、その前にディストリビューション
Windows 11のWSL2は、WSLgが搭載され、Linux GUIアプリが動作する。以前紹介したプレビュー版の頃よりもWindowsとの融合は進んでおり、Win32側のWordPadの書式付きのテキストをLinux GUIアプリ(LibreOffice。左側のウィンドウ)に貼り付けることができた Windows 11のWSL(Windows Subsystem for Linux)では、Linux GUIアプリケーションを動作させるためのWSLgが用意されている。これは、Windows 10ではWindows Insider ProgramのDev Channelでプレビューされていたもの。すでに本連載でも何度か扱っているが、今回はあらためてWindows 11での実装状況などを見ていく。 ●WSL2でのGUIアプリ対応がプレビュー版で開始 実際に動かしてみた ●WSL2でのGUIア
Windows 10のプレビュー版で始まったWSL2でのGUIアプリケーション対応(「WSL2でのGUIアプリ対応がプレビュー版で開始 実際に動かしてみた」)。今回はプレビュービルド21376で、WSL2のGUIアプリサポート機能である「WSLg」を動かしながら調べてみたいと思う。 なお、WSLgを動作させるにはプレビュー版のWindows 10をインストールする必要があるが、一回入れてしまうと、再インストールしない限り、通常版に戻ることはできないので注意されたい。 Linux GUIアプリのスタートメニューへの登録 WSL2側にGUIアプリケーションをインストールすると、自動的にホスト側(Win32側)のスタートメニューにGUIアプリのアイコンが登録され、ここからGUIアプリケーションを直接起動できるようになる。 この仕組みは、Win32側に用意された「wslg.exe」がポイントだ。簡
The Initial Preview of GUI app support is now available for the Windows Subsystem for Linux A year ago at BUILD 2020 we introduced our goal to bring Linux GUI applications to the Windows Subsystem for Linux (WSL) to run Linux GUI applications. We are proud to announce the first preview of this highly anticipated and open source feature! We’ve given this feature the nickname: “WSLg”. Please check o
オンラインイベント「Microsoft Build 2020」を開催中のマイクロソフトは、「Windows Subsystem for Linux 2」(WSL 2)の正式リリースを発表しました。 WSL 2は、Windows 10でLinux互換機能を提供するWSLの次期バージョンです。 現行のWSLがLinuxカーネルシステムコールをWindowsカーネルシステムコールに変換するという実装で互換機能を提供するという仕組みなのに対し、WSLではこれを刷新。Windows 10内部に用意した軽量な仮想マシン内で本物のLinuxカーネルを実行することで、より高い性能と互換性を実現しています。 これによりLinuxコンテナなどもWSL 2で実行可能になります。実際、Docker社はWSL2に最適化したDocker Desktopをリリース予定です。 WSL 2は今月中にリリース予定のWindo
米Microsoftは8月28日(現地時間)、独自ファイルシステム「exFAT」をLinuxカーネルでも利用できるよう公式にサポートしたと発表した。 Linux Foundationの理事も務めるMicrosoftのエンジニア、ジョン・ゴズマン氏は「Microsoft ♥ Linux」で始まる公式ブログで、「Linuxコミュニティが、Linuxカーネルに含まれるexFATを自信を持って利用できることが重要だ。そのために、exFATの技術仕様を公開し、相互運用可能な実装の開発を促進する」と語った。 また、Open Inventor NetworkのLinux System Definitionの将来の改訂版でexFATをサポートするLinuxカーネルを最終的に含めることをサポートしていく。 exFATは、Microsoftが2006年にFAT32の後継として作成したファイルシステム。大容量の
マイクロソフトは、Windows 10の次期バージョンで搭載予定のWindows Subsystem for Linux 2(WSL 2)に組み込むLinuxカーネルのソースコードをGitHubで公開しました。 Windows 10には、その内部でLinux互換のAPIを提供する「Windows Subsystem for Linux」(WSL)と呼ばれる機能を搭載しています。 現在Windows 10で提供されている「WSL」は、LinuxシステムコールをWindowsカーネルのシステムコールに変換することでLinux互換環境を実現しています。 しかしこの方法ではLinuxシステムコールとの高度な互換性や高速性を実現することが難しかったため、次期バージョンの「WSL 2」ではLinuxカーネルをまるごとWindows 10内に組み込む仕組みが採用されました。 WSL 2で用いられるLin
マイクロソフトはWindows上でLinux互換機能を提供するWindows Subsystem for Linux(WSL)の次期版となる「WSL 2」を発表しました。 WSL 2には、最初からWSL 2に最適化されたLinuxカーネルが含まれており、フル互換のLinuxシステムコールを実現。またファイルシステム性能は最大20倍もの劇的な向上も実現しているとのことです。 これによりWSL 2上ではDockerも実行可能だとされています。「Announcing WSL 2」から引用します。 Now that WSL 2 includes its own Linux kernel it has full system call compatibility. This introduces a whole new set of apps that you can run inside of W
マイクロソフト、仮想マシン上のUbuntuへWindowsからコピー&ペースト、Ubuntuからローカルドライブへのアクセスなど可能に マイクロソフトは、WindowsのHyper-V上で動いているLinux OSのUbuntuとWindowsとの親和性を高める、Hyper-Vの新機能「Enhanced Session Mode」を開発中であると、ブログ「Sneak Peek: Taking a Spin with Enhanced Linux VMsで明らかにしました。 この新機能を用いると、Windows上でコピーした内容のLinuxへのペーストを可能にするクリップボードの統合、WindowsのドライブをLinuxから見えるようするドライブリダイレクション、ウィンドウリサイズの対応などが可能になります。 このHyper-VのEnhanced Session Modeは、RDP(リモート
メジャーリリースは過去3年半に1度程度の間隔だったが、7から8の間は約5年だった ポイントリリースは6か月強に1度だったが最近長め 7まではサポート期間は以下に分かれていた Full Support Phase:かつては運用フェーズ1(Production 1 Phase)と呼ばれていた。新しいハードウェアへの対応、機能拡張、バグフィックス、セキュリティフィックスが行われる。目安としてリリース日から5年半 Maintenance Support 1 Phase:かつては運用フェーズ2(Production 2 Phase)と呼ばれていた。新しいハードウェアへの限定的な対応、バグフィックス、セキュリティフィックスが行われる。目安として運用フェーズ1終了から1年 Maintenance Support 2 Phase:かつては運用フェーズ3(Production 3 Phase)と呼ばれていた
Windows ServerでLinuxコンテナが稼働可能に、今月のWindows Server 2016アップデートで。マイクロソフトが予告 マイクロソフトはWindows Serverを6カ月ごと、年に2回ずつアップデートし、新機能を追加していく「Semi-annual Channel」を提供していくと今年6月に発表しています。 その最初のアップデートとなる「バージョン1709」は2017年9月、つまり今月リリース予定です。同社はブログ「Sneak peek #3: Windows Server, version 1709 for developers」で今回のアップデートの概要を伝えており、新機能のひとつとしてWindows Server 2016のDockerでLinuxコンテナが稼働することを紹介しています。 Windows ServerのDockerコンテナでLinuxコンテナ
コンテナプラットフォームに注力するWindows Server、「Nano Server」をコンテナ用OS最適化でサイズ半減へ。Windows Server上でLinuxコンテナも実行可能に Windows Server 2016には、フル機能のWindows Server 2016のほかに、GUI関連の機能を省くなどで軽量化した「Server Core」と、さらに必要最小限の機能だけを残すことで最小化した「Nano Server」の3種類があります。 参考:マイクロソフト、Windows Serverをコンテナ向けに徹底軽量化した「Nano Server」を発表。サイズを10分の1以下に マイクロソフトは9月に予定されている次のWindows Serverのアップデートで、もともと軽量だったNano Serverを今まで以上にコンテナに最適化するためにインフラ関連の機能を削除し、サイズを
仮想マシンを使わず、Windows 10でそのままLinuxバイナリが実行できる機能として「Bash on Windows」が発表されたのは1年前のマイクロソフトのイベント「Build 2016」でした。 Bash on Windowsでは、Bashシェルを実現するためにWindows 10上でなんのカスタマイズもされていない本物のUbuntuとBashが実行されています。つまりWindows上で素のLinuxバイナリが実行されているのです。 このLinuxバイナリの実行を支えている仕組みのなかでもっとも重要なのが、WindowsのNTカーネル上でLinuxカーネルをエミュレーションする「Windows Subsystem for Linux」(WSL)です(ちなみにWSLは1MBに満たない小さなコードでできているそうです)。 Windows Consoleに対しても、Linuxのターミナ
マイクロソフト、Windows Serverのコンテナ機能でLinuxコンテナのサポートを発表。主要なLinux OSとLinuxKitに対応。DockerCon 2017 マイクロソフトは昨年10月に登場したWindows Server 2016に、Dockerのコンテナ技術を使ったWindows Serverコンテナ機能を搭載しました。 Windows Serverコンテナ機能には、ホストとなるWindows Serverのカーネルをコンテナが共有する「Windows Server Container」(下図左)と、Windowsカーネルを共有せずHyper-Vの分離技術を用いてコンテナの分離レベルを高めた「Hyper-Vコンテナ」(下図右)の2種類があります。 どちらのWindows ServerコンテナもWindowsカーネルを利用しているため、コンテナ内で実行可能なアプリケーショ
Bash on Windowsが強化、Linux版のJavaやGo、PostgreSQLなどもWindowsで実行可能に。3月リリースのWindows 10 Creators Updateで マイクロソフトは来月(2017年3月)登場予定のWindows 10の大型アップデート「Windows 10 Creators Update」で、Windowsに取り込んだLinux機能の「Bash on Ubuntu on Windows」とその背後にある「Windows Subsystem for Linux」(以下、両者をまとめて「Bash on Windows」に省略)の強化を行い、これまで実行が困難だったLinux版のJavaやPostgreSQLなども実行可能になることを、2月8日(日本時間2月9日未明)のイベント「Windows Developer Day - Creators Upda
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