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2010年12月04日22:49 就職は大恐慌時より今のほうが厳しいのです 昭和初期の映像がちょっと話題になっていたようです。 映像は結構なものですが、最近つけたとおぼしいナレーションで、大恐慌時は「大学卒業生の9割が就職口を得ることができなかった」なんて出鱈目を云ってるのはまことに困ったものですな。 文部省の統計によりますと、世界大恐慌に直撃された昭和5年(1930)の大卒就職率は前年より5.3%下がって55.8%。就職氷河期だった平成15年は大卒55.1%ですから、それより良かったのです。 しかも翌年の満州事変により始まった軍需景気と満州景気、高橋是清の見事なデフレ対策で大恐慌からいち早く脱して就職率もすぐに上向きとなり、昭和10年には69.5%まで回復しています。 一番底だった昭和5年に大卒で進学する人と兵役に就く人は合わせて10.5%。統計では一緒になってますのでそれぞれの数値は判
■ナチスの「25カ条綱領」は日本人必読では http://mojix.org/2010/10/11/national-socialist-program ■右翼(国家主義)と左翼(社会主義)は反対概念ではなく、独立概念である http://mojix.org/2010/10/14/left-and-right まああらゆるレベルで間違っていると言えてしまうのですが、キリが無いので少しだけ。 ■誰がナチスを支持したのか? ワイマール共和国において、ナチスは政権を取るまで一度も過半数の議席を獲得したことが無い、というのはよく知られているとおりです。1933年の選挙でナチスは288議席を獲得しましたが、それでも全体の4割程度を獲得したにすぎませんでした。退潮傾向にあったとはいえ社会民主党は120議席と3ケタを維持し、共産党も前回から票を減らしたとはいえ81議席を獲得しました。また、カトリック政党
Ninja DAO | CryptoNinja @CryptoNlnjaNFT 尖閣を巡る日本の色々な動きを見ていて、明らかなのは、政府にせよ、メディアにせよ、ネット上の議論にせよ、異常なまでに浮き足だっている事。中国の影響力が大きくなっている事は事実だが、そのことは今現在、中国が日本を好き放題に出来るほど国力差が開いたということではない。 2010-09-26 13:20:28 Ninja DAO | CryptoNinja @CryptoNlnjaNFT 簡単に言うと、「aとbとの国力が逆転した」ということと、「aとbの国力差が一方が他方を圧倒出来るだけ開いた」ということは全く異なる。にも拘らず、何をあんなに浮き足だつのか全くわからない。 2010-09-26 13:26:13
今年2月5日分の記事(以下、前回の記事と省略)にて、夫婦別姓問題と日本における氏名の変遷について述べましたが、前の記事は坂田聡「百姓の家と村」にかなり依拠したものでした。この記事を掲載後、歴史文化ライブラリーの一冊として、坂田聡『苗字と名前の歴史』が刊行されているのを知りました。正直なところ、前回の記事については、とてつもない誤解をしているのではないか、と危惧していたのですが、本書を読んだかぎりでは、致命的な誤解はなかったようです。ただ、補足訂正の必要はあると思うので、そうした点を中心に、本書で詳しく知ったことを以下に述べていきます。 姓・苗字・氏の違いについては、前回の記事でも述べましたが、改めて述べておくと、氏とは氏名(ウジナ)であり、藤原・源・平などです。姓はカバネであり、ウジナとともに天皇から与えられるものです。真人・朝臣・宿禰などがあります。公的な場では、ウジナとカバネは実名(ジ
http://twitter.com/crowserpent/status/17685298664 http://twitter.com/crowserpent/status/17687010290 idコールもらったので。id:crowserpent さん、このエントリにリンク貼ってもらってけっこうです。 一番有名なのは岡村寧次(敗戦時、支那派遣軍総司令官)の回想でしょう。岡村が中支那派遣軍隷下の第11軍司令官であった時の軍紀に関する所見を『岡村寧次大将資料(上)―戦場回想篇―』(原書房)から引用します。 (二) 慰安婦問題を考える。昔の戦役時代には慰安婦などは無かったものである。斯く申す私は恥かしながら慰安婦案の創設者である。昭和七年の上海事変のとき二、三の強姦罪が発生したので、派遣軍参謀副長であった私は、同地海軍に倣い、長崎県知事に要請して慰安婦団を招き、その後全く強姦罪が止んだので
『連続講義 暴力とジェンダー』(林博史ほか編著、白澤社)に収録された林博史氏の「講義5 日本軍「慰安婦」制度と米軍の性暴力」において、米軍の「性管理政策」を分析する過程で、著者は「男らしさ」に2つのタイプがあることを指摘している。「強いとかたくましいとか荒々しいとか、いわゆるマッチョなイメージの男らしさ」(199ページ)と「理性によって自分を管理できる人間」「男というのは人前では泣かない、感情を理性でコントロールできるのが男だ」(200ページ)といったかたちでの「男らしさ」。米軍の性管理政策が後者の「男らしさ」観に基づいて形成されたとし、しかし(簡潔な記述を私なりに補ってまとめると)その政策の効果を含む実態を分析するには、非エリート層が必ずしも後者のタイプの「男らしさ」を受け入れていないことを考慮に入れる必要がある、とされている。 この二つの「男らしさ」の類型は、この講義においては、アメリ
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma そういえば某ちくま新書から出た某新書では、ぼくの3年前の東工大授業の南京大虐殺否定騒動が取り上げられているのだが、これでははてなサヨクと同じレベルじゃないかと暗澹たる気持ちになった。ぼくがなにを言ったのか、ちゃんと確認しようよ。 2010-06-24 09:35:00 東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma 当時から言ってますが、ぼくは南京事件は(あるていど小規模だと思いますが)あったと思います。しかしそれとは別に、南京事件を否定する言論の自由は確保しなければならないと思います。そのためにピーター・シンガーとか引用しました。 2010-06-24 09:36:15
今からちょうど半世紀前の1960年、池田勇人内閣の国家経済企画書として書かれた『国民所得倍増計画』は、終身雇用制、年功序列型賃金制度が労働力の流動性を阻害しているという認識に立ち、次のように、労務管理制度の近代化を訴えていました。 >労務管理制度も年功序列的な制度から職能に応じた労務管理制度へと進化して行くであろう。それは年功序列制度がややもすると若くして能力のある者の不満意識を生み出す面があるとともに、大過なく企業に勤めれば俸給も上昇してゆくことから創意に欠ける労働力を生み出す面があるが、技術革新時代の経済発展を担う基幹的労働力として総合的判断に富む労働力が要求されるようになるからである。企業のこのような労務管理体制の近代化は、学校教育や職業訓練の充実による高質労働力の供給を十分活用しうる条件となろう。労務管理体制の変化は、賃金、雇用の企業別封鎖性をこえて、同一労働同一賃金原則の浸透、労
TBSラジオ「Dig」の2010年6月7日(月)放送分でイスラエル・パレスチナ問題が取り上げられ、 http://www.tbsradio.jp/dig/2010/06/post-125.html その番組ハッシュタグ(#dig954)で琉球およびアイヌの話題に発展しました。
脚気は心不全および末梢神経障害を来たす疾患で、明治から昭和にかけての日本では、年間に2万人以上が死亡する年もあった。現在は、脚気の原因はビタミンB1欠乏であることがわかっているが、当時の日本では、脚気の原因について激しい論争があった。ビタミン欠乏説に反対した医学者は、主に東大出身者であり、「事実よりも権威重視」「頭が固い」といった批判をされることがある。たとえば、東大病理学教授の緒方知三郎が、脚気の原因として中毒説ないし伝染病説を重視すべきで、「ビタミン欠乏が脚気の原因をなすとは到底信じられない」と述べたことに対して、後年、「(緒方は)あまり根拠のない仮説を過信したにすぎなかったのである」*1と評されている。 もちろん、権威を過信すると失敗するという一面はある。しかし、新しい学説に対し、保守的な立場を取る科学者もまた、科学の進歩のために必要なのだ。ある一つの研究で、新説が完全に証明されるこ
ますたあ陽太郎4s @kaolu4s 魔王勇者、高貴な野蛮人たる魔王が近代的な学知を背景にしているという、それはなにか間違ってないか? な序盤が辛くて読みすすめられないんですが、どこまで行くと面白くなりますか? 2010-05-12 03:28:54 ますたあ陽太郎4s @kaolu4s 近代的な学知のオルタナティブを高貴な野蛮人に見出すのはオリエンタリズムであって批判されるべきだが、近代的な学知そのものを高貴な野蛮人に見出すのは近代的な学知に対する盲目的な信頼、野蛮なる異文化の独自の価値を結局は否定する行為じゃないのか。 2010-05-12 03:32:36
ひびのまこと @hibinomakoto 必要なのは、多数派から特権を剥奪すること。性別違和のないゲイ男性の活動家にしばしば見られる自己中心的な態度が問題なのは、性別違和のないゲイ男性の持つ特権を開き直り、少数派内部の少数派を不可視化し抑圧することことを意味するからです 2010-05-06 21:18:49 ひびのまこと @hibinomakoto 自身の少数派としての部分だけを見るのではなく、多数派としての側面をも自覚して表現している人は、もう既にたくさんいます。自身の少数派の部分だけに注目してもいいんだ、という言説の不当さと卑怯さは、もう既にバレバレなんです。 2010-05-06 21:18:56
■善悪二元論の物語。■ いまこの記事を書き始めようとしているわけだが、この冒頭の時点で既に長くなる予感がしている。それはもう、ペトロニウスさん(id:Gaius_Petronius)の一部の記事並に長くなる気がする。原稿用紙20枚くらいは軽く行くんじゃないかなあ。 なぜなら、テーマの照らし出す範囲が広範で、多岐にわたるからだ。書いても書いても終わらないという気がしてならない。まあ、いいや、そんな愚痴を書けば書くほどむやみと長くなるので(平和大明神(id:kim-peace)に「文章が無駄に長い」といじめられるぼく)、まずは書きはじめることにしよう。 ちなみに議論のたたき台を目指すつもりなので、批判点は色々あると思う。トラックバックで突っ込んでくれれば嬉しい。 テーマは、ペトロニウスさんやLDさんがいうところの「先の物語」。「先の物語」とは何か。ぼくが理解しているところでは、それは「善悪二元
来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
仕事の都合で、ナチス・ドイツ関係の文献読み込み。私は(趣味で)ソビエト共産党時代の資料を割と持っている方なのだが、独ソ戦で戦った敵方の『国家社会主義ドイツ労働者党』関係の資料収集はそれほど行っておらず、(あくまでも自分としての)新発見があって面白かった。 特に興味深かったのはSSのトップだったヒムラーで、こいつが農本主義者だったのは意外だった。農業大学を卒業していたのは知っていたし、結婚直後に養鶏場を営んでいたのも知っていたのだが、本人がそれほどまで農村社会に入れ込んでいたことには気づかなかったのだ。恐らく、SSの制服に身を包んだ写真のイメージに惑わされたのだろう。しかし、偏見が剥がれれば得心のいくことも多い。すなわち、近代社会で農本主義を理想とすると、自動的に反社会的な思想にはまりやすい。 その原因は、近代社会では農業技術の発達により1人あたりの耕地面積が増大するにともなって(特に麦作で
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 http://maouyusya2828.web.fc2.com/menu.html ……のまとめサイトをぐぐろう思って試しに入れてみたら、こんな検索結果が。 続きを読む
小倉弁護士から下の記事に、事前面接禁止の理由が容姿差別であるという趣旨のコメントがつきましたが、もしそうならそれは直接雇用の面接にも言えるはずだと解答しておきました。 では、労働者派遣に事前面接を禁止する理由はないのかというと、ちゃんとあります。それは労働者派遣という仕組みそのものに内在する問題です。 これについては、昨年神戸大学で開かれるはずだった日本労働法学会で発表するはずだった報告の中で簡単に触れていますので、その部分を引用しておきます。 http://homepage3.nifty.com/hamachan/gakkaishi114.html(請負・労働者供給・労働者派遣の再検討) >2 登録型派遣の本質 今日問題となっている登録型派遣とは、そもそもいかなるビジネスモデルなのだろうか。 実をいうと、登録型派遣事業が労働者派遣法でいう「自己の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ
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