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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (83)

  • 『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』の感想というか - シロクマの屑籠

    ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語 (コルク) 作者:品田遊コルクAmazon 週末、縁があって『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』を読んで楽しかったので感想文を書き残すことにした。 はじめはそれほど興味を感じなかった。このは、人類を即座に滅亡させられる魔王によって10人の人間が集められ、反出生主義を主張するブラックと、それ以外のレッド・ブルー・イエロー・オレンジ・ゴールド・シルバー・パープル・グレー等々が議論する形式で進んでいく。議論といっても、はじめはブラックが反出生主義について語り、他のメンバーがそれに違和感や反論を述べ、道徳的見地からブラックがそれに反論する、そんな感じが続く。 この前半のブラック無双なやりとりは反出生主義のやさしいイントロダクションになっていて、反出生主義がどんな考え方なのかを掴むには向いている。たとえば反出生主義と、ただ「生きていくのが辛

    『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』の感想というか - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2021/08/30
    シロクマ先生の仏教への傾倒ぶりが良い方向に作用している感じのレビューだった。
  • それはゲーム障害なのか、思春期のトライアルなのか、それとも。 - シロクマの屑籠

    産業カウンセラー協会さんの機関誌『産業カウンセリング』2019年2月号の特集「インターネットと承認欲求」にて、インタビュー記事を掲載していただきました。 ※こちらにインタビュー記事の抜粋が公開されています。→http://blog.counselor.or.jp/business_p/f244 さんざんオフ会に出まくってゲームをやりまくってきたブロガーとしての実体験と、1人の精神科医としてネット依存やゲーム障害と呼ぶべき症例を経験した精神科医としての実体験が融合した内容になったかと思っています。 私がゲーム障害に抱いている懸念 このインタビューのなかで、私は以下のようなことを言いました。 総論としてはインターネット依存、ゲーム障害が治療されていくということは、良いことだと思っていますが、過剰診断になってしまうような未来は見たくないんです。世の中には、治療を必要とする人だけでなく、思春期

    それはゲーム障害なのか、思春期のトライアルなのか、それとも。 - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2019/02/23
    「ゲーム障害」という疾病概念のあやふやさと、それ故に生じる問題点について。診断基準が社会規範に影響されてしまいがちなのは、精神医学の弱点なのかも。
  • 日本の破局的な少子化と、急ぎ過ぎた近代化 - シロクマの屑籠

    今の20歳が40歳の半分しかいないって当にいい話だと思う。戦争でもあったのかな?— 🦀カニカニカーニバル🦀 (@yu1096) 2018年11月7日 たぶん、このツイートはブラックジョークのつもりで書かれたものだろうが、私には冗談にみえなかった。 「今の20歳は40歳の半分しかいない。戦争でもあったのかな?」というツイート、ジョークのつもりかもだけど、これ、実際戦争に匹敵するようなカタストロフィがあったのに気付いている人があまりいない、ってグロい状況を反映しているなぁ、と思った。— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) 2018年11月8日 乳児死亡率の低下によって起こる第一の少子化は、それほどカタストロフではないし、アメリカやヨーロッパのベビーブームが証明しているように劇的少子化とも限らない。しかし、東アジア諸国などで今起こっているような第二の少子化

    日本の破局的な少子化と、急ぎ過ぎた近代化 - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2019/01/07
    (下の方のコメントにもあるけど)欧州でもイタリアやスペインの出生率は日本に近いんだよね。この辺、宗教が家族観に与える影響も無視できないんじゃないかと個人的には思ってる(カトリックや儒教)。
  • 「一生アニメを観ていれば幸せ」は簡単じゃない。 - シロクマの屑籠

    図説オタクのリアル―統計からみる毒男の人生設計 作者: 安田誠,人生再建研究所出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2011/03/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 94回この商品を含むブログ (3件) を見る 目覚めの瞬間に、ふだん意識していない考えが浮かび上がってくることがある。 こないだ、うたた寝から目が覚めた時に「思春期の男女がビチビチと動き回るアニメを40代になっても観ている自分自身」を直視させられた。 10~20代の頃は、思春期然としたアニメを眺めることになんの疑問も無かった。アニメを観るのはとても自然なことで、そこに登場する同世代~少し年下のキャラクター達は近しい存在だった。感情移入することも嫉妬することも、ときめくことすらできた。 40代になった今は、たぶん、そうではない。 アニメに登場する思春期のキャラクター達を、私はもっと遠い存在として眺めている。

    「一生アニメを観ていれば幸せ」は簡単じゃない。 - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2018/11/15
    (シロクマ先生は昔からそういう傾向あるけど)創作作品を「感情移入の側面のみ」で語るのは狭すぎる見方だと思うんだよね。
  • 多くの父親も「子どもを犠牲にしたくない」「妻を犠牲にしたくない」って思っているんだ! - シロクマの屑籠

    20代大卒女性が「活躍」より「家族との時間」を求めるのはなぜか - Yahoo!ニュース リンク先は、女性がキャリアを重ねながら家庭を大切にする困難さが伝わってくる、良い記事だと思った。将来の子育てを意識する女性が、総合職より一般職を選びたくなる気持ちも伝わってくるし、こんな状況では、「働く女性」と「子育てする母親」を両立させるのはいかにも困難だろう。 「働く女性」と「子育てする母親」の両立が困難ということは、おそらく、この国の少子化傾向に歯止めがかからないということでもある。「働く女性」の社会参加を良しとし、「専業主婦」を減らしたいとする考え方に基づけば、そういうことになろう。 さておき、一人の男性・父親として、こういう記事を見かけるたびに、私も何かを叫びたくなる。 なぜなら、「働く女性」と「子育てする母親」の両立困難については、オンラインでもオフラインでも頻繁に問題としてクローズアップ

    多くの父親も「子どもを犠牲にしたくない」「妻を犠牲にしたくない」って思っているんだ! - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2017/09/29
    人々の意識の問題と、長時間労働を前提にした企業社会とが絡み合ってるだけに、根は深いよなぁ。
  • なるほどオタクは死んだわけだ。なぜなら、1人ではいられなくなったから。 - シロクマの屑籠

    オタクが死んだ」という言葉は、今までにも散々語られてきたことだし、今更、オタクなどという言葉に拘ってもあまり意味は無い。 ただ、ここ2~3年、「オタクがカジュアル化した」というお決まりの言葉ではカヴァーできない次元でオタク的ライフスタイルが難しくなったと感じる場面が増えたので、そのあたりについて今の考えを述べてみる。 【オタク=1人で過ごす時間の長い愛好家】だった 1970~90年代からオタク的な愛好家生活をしていた人には当たり前で、2010年代からオタク的な愛好家生活をしていると思っている人には当たり前とは言えない、大切なことがある。 それは、オタク趣味生活とは、長い時間を、1人で楽しむものだった、ということだ。 漫画オタクであれ、ゲームオタクであれ、アニメオタクであれ、オタクというのは自分1人でも楽しめる趣味を1人で楽しみ、好きに追いかけていくようなライフスタイルだった。 それがた

    なるほどオタクは死んだわけだ。なぜなら、1人ではいられなくなったから。 - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2017/04/09
    え、ちょっと待って。「オタク」って昔から「同趣味の人が集うコミュニティの一種」だと思ってたんだけど、違うの? 「昔のオタクは1人で引きこもってコンテンツと向き合っていた」というのはちょっと信じ難い。
  • 【たすけて!所属欲求!】1.承認が足りないおじさん・おばさんは所属しろ! - シロクマの屑籠

    *これから、所属欲求についてのブログ記事を連載します(全三回)。承認欲求はよくわかるけれど所属欲求はよくわからない人、『認められたい』の拡張パッケージ的な文章が読みたい人に、特にお勧めです。* 認められたい 作者: 熊代亨出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2017/02/28メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る はじめに 新著『認められたい』では、承認欲求と所属欲求について、なるべくわかりやすく解説したつもりです。それでも、よく見かける承認欲求という言葉に比べて、所属欲求という言葉はイマイチわかりにくい読者さんもいらっしゃったかもしれません。 また、執筆段階では十分意識できていませんでしたが、最近、ネットユーザーのモチベーション源として、所属欲求が承認欲求に並ぶほど機能しているさまが捉えやすくなってきました。2010年代後半のネットユーザー

    【たすけて!所属欲求!】1.承認が足りないおじさん・おばさんは所属しろ! - シロクマの屑籠
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    crowserpent 2017/03/10
    (元ネタのマズローからしてそうなんだけど)所属欲求と承認欲求をどうやって区別する気なのか、というのがよく分からない。
  • 「ネットの読者の多くはセンター国語で120点取れない」問題 - シロクマの屑籠

    blog.tinect.jp リンク先はを読むのが苦手な人の話だが、読んで、インターネットにおける読解力も同じだな、と思った。 今、インターネットには短い文章が氾濫している。LINESNSはもちろん、医療や国際政治といった重要な問題を“解説”する文章もずいぶん短い。来なら長い文章を費やし、込み入った問題を紐解かなければならないようなトピックスも、びっくりするほど短い文章で“解説”されている。 そのような“解説”は読者のニーズに合っているらしく、長くて複雑で結論を慎重に留保するような文章よりも、短くてシンプルで結論に飛び付くような文章のほうが人気を集めやすい。今、インターネットで人気を取れる文章を書き綴るなら、「を読むのが苦手な人」、あるいは「長文を読む意思や能力を持たない人」をターゲットとしたほうがヒットしやすい。 そもそも、インターネットの読者の読解力とはいったいどれぐらいのもの

    「ネットの読者の多くはセンター国語で120点取れない」問題 - シロクマの屑籠
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    crowserpent 2016/12/14
    (既に言われてるけど)センター試験は選抜のために平均点6割前後になるよう調整されてるテストだから、ネット読者の読解力水準みたいな話に使うのはどうかと。
  • 社会学者による「新型うつ」批判について、私が考えること(後編) - シロクマの屑籠

    (※このブログ記事は前編/後編からなっています。前編はこちら。) 先日公開した前編では、「新型うつ」という言葉について、SYNODOSに掲載されていた井出草平さんによる「新型うつ」批判をおおむね支持する見解を述べた。 ここからは、その「新型うつ」批判で語られたところの、「新型うつ」を取り囲む精神科医や精神医学に関する実情について、私が実地で見聞してきた事を補足する。そのうえで、一精神科医としてDSMやICDといった現代の診断基準を使いながら臨床上どのように行動し、また臨床外においてどのように考えるのが望ましいのか、私個人のオピニオンを述べてみる。 DSMやICDの内側も外側も知っておく必要がある 井出さんは、この「新型うつ」を巡る問題の一端として、「時代遅れの、勉強をさぼった精神科医が「新型うつ」を語っている」といったニュアンスのことを述べている。その対照として、現代的なDSMやICDを「

    社会学者による「新型うつ」批判について、私が考えること(後編) - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2016/08/29
    「新型うつ」のような出鱈目な概念が流行する背景にある、精神医学の発展途上性と社会との関わりの深さについて。
  • アニメは現実を侵食したりはしない。理想を、願望を、浸食する - シロクマの屑籠

    「ウェイ」や「ウェーイ」を揶揄したり嫌悪したりしているくせに、アニメを見ている時には群れて騒ぐキャラクター達を喜んでみている人達は、知らぬ間に自分自身の思い描く理想のかたちが「ウェイ」「ウェーイ」に寄っていっている可能性を忘れてしまっている— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) February 19, 2016 「二次元と三次元は区別できます」ええ、そうでしょうとも。でも、架空のコンテンツが浸するのは現実検討識の領域ではなく、思い描く理想や願いの領域ではないでしょうか。アニメやゲームの描写と現実を区別できる人でも、アニメやゲームにあるべき理想像を浸されている人は結構多いのでは?— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) February 19, 2016 世の中には、アニメやゲームの影響を過大評価する人がいる。曰く、「ア

    アニメは現実を侵食したりはしない。理想を、願望を、浸食する - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2016/06/16
    過去の漫画・アニメ作品と碌に比較もせずに「現在の傾向は○○だ」っていうの、シロクマ先生のいつもの駄目なパターンなんだよなぁ。
  • 20世紀後半の結婚観と若者気分って“異常”だったよね - シロクマの屑籠

    もしかして少子化問題って10年後には解決してるんじゃないの?非婚が進む30代と早婚志向な20代の溝 - トイアンナのぐだぐだ リンク先を読んで、「ああ、結婚に対して呑気に構えていた、バブル~ロスジェネ世代の結婚観や若者気分がデタラメだったんだなー」と改めて痛感した。と同時に、それらが過去の遺物になりつつあるのは、さしあたって良いことだとも思った。 『東京タラレバ娘』5巻には、まだ若かった頃の主人公達が「あと5年は遊びたい!」と話すシーンがあるが、リンク先のトイアンナさんは、これは現在の二十代から共感されないと解説している。 東京タラレバ娘(5) (Kissコミックス) 作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/13メディア: Kindle版この商品を含むブログ (5件) を見る この、「あと5年遊びたい」「結婚を遅らせて自由な時間を楽しみたい」、実際、私が二十代

    20世紀後半の結婚観と若者気分って“異常”だったよね - シロクマの屑籠
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    crowserpent 2016/05/19
    論理展開の粗雑さもさりながら、「結婚を遅らせるのは贅沢なこと」という暗黙の前提をさらっとねじ込む手際が流石往年のシロクマ先生である。
  • 異世界転生系コンテンツと21世紀の「浄土信仰」 - シロクマの屑籠

    サブカルチャーの作品それぞれを楽しむのもいいが、シーンごとに盛り上がって来る「流行り廃り」と、社会心理学的な欲求ニーズを絵合わせをするのも趣深い。00年代の頃は、そうやって“セカイ系”だの「いつまでも終わらない夏休み」だのを話し合った。 『小説家になろう』の異世界チート転生モノについても、そんな賑やかな議論が起こっているみたいで、眺めていると胸が弾む。 [関連1]:なろう系異世界転生モノへのよくある批判への個人的対応と、その質理解について - Togetterまとめ 上記リンク先のコメント欄は、『なろう』系異世界転生モノについてあれこれの視点が入り乱れていて面白い。たとえば、この種のweb小説が“ゲーム実況”的であるという指摘には魅力を感じた。 『なろう』系異世界転生モノのweb小説は、しばしば、ステータス・属性・魔法体系などについてのゲーム的・アニメ的・ライトノベル的知識に読者は親しん

    異世界転生系コンテンツと21世紀の「浄土信仰」 - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2016/02/13
    (ご自身でも仰ってる通り)与太話で実態には即してないと思うけど、シロクマ先生の仏教大好きっぷりが垣間見えて面白かったのでブクマ。
  • インターネットでも心理的に未熟な人は不利……だとしたらどうすべきか - シロクマの屑籠

    シロクマ先生は強者の論理を振りかざしている ネットは現代の駆け込み寺だ - はてな村定点観測所 「おまえは強者の論理をふりかざしている!」って言われるとドキドキしてきますね。ポジショントークっぽい意識に基づいた発言でなく、日頃、娑婆世界を眺めて当にそうだと思っている発言が指摘された時には特にそうです。 なるほど、理想はその通りですね。リアルの人間関係が豊かであればそれに勝る幸福なんてない。地道に身近な人との間にface to faceのコミュニケーションの中で地に足のついたコミュニケーションを形成していくことは大事だ。 http://cyberglass.hatenablog.com/entry/2015/11/16/213801 理想? 私は理想だとは思いません。 現実ですよ。 インターネットで不特定多数相手に芸を繰り返してアテンションを集めたって、それだけじゃ心理的な成長なんてあり得

    インターネットでも心理的に未熟な人は不利……だとしたらどうすべきか - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2015/11/19
    シロクマ先生の「成熟主義」が前より酷くなってる件。
  • 「あの人はメンヘルだから」論法と、それを認めない私について - シロクマの屑籠

    インターネット上では、以下のような論法をみかけることがある。 「あの人は精神科に通院しているから」 「あの人はメンヘルだから」 その言わんとしているところは、精神科や心療内科に通院しているから、格別の配慮をすべきだとか、コミュニケーションに注意を払いなさい、といったところだろうか。 こうした「あの人は精神科に通院しているから」「あの人はメンヘルだから」を私が耳にする機会が多いのは、私が精神科医なブロガーだからかもしれない。 しかし私はこの論法が受け入れられない。 だとしたら、精神科や心療内科に通院しているアカウントを見つけたらただそれだけで格別の配慮をし、コミュニケーションに注意を払え、ということだろうか?それでは対等なコミュニケーションなど望むべくもないのではないか? 診察室という場面で、主治医と患者さん、あるいは当直医と患者さんといった治療者-患者関係が規定されている場面ではこの限りで

    「あの人はメンヘルだから」論法と、それを認めない私について - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2015/10/24
    方針自体は理解できるけど、1つ前の記事での「精神科にかかっていることを前提に生活習慣を咎める」振舞いはこれと整合性あるの?
  • そんなに“無難”が偉いんですか? - シロクマの屑籠

    スーツを面白がって着ている精神科医はどこへ行ったの? - ぼくらのクローゼット リンク先で、(男性)精神科医の学会ファッションについて書きました。 私の記憶する限りでは、以前の精神科医の集まる学会や研究会には、もっといろんな服装の先生がいたように思います。ほとんどボロのような服装の先生もいれば、奇抜なファッション、妙に艶っぽいファッションの先生も見受けられたのに、ここ2−3年はみんな“無難”な恰好になってしまってウォッチのし甲斐がなくなってしまったと感じるわけです。 そういう精神科医のファッション変化を目の当りにすると、「とうとう、精神科医の世界まで“無難”に支配されちまったのかぁ」と思わずにいられません。精神科医って、ちょっとぐらい世間からズレていても不思議ではなくて、患者さんとの相性次第ではズレているほうが上手くいくことさえある世界だと私は思ってました。そして精神科医のファッションの多

    そんなに“無難”が偉いんですか? - シロクマの屑籠
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    crowserpent 2015/07/22
    服装のセンスが決定的に欠けてる人間(私もそう)にとっては「無難な服装」しか選びようがない、って観点が抜けてる気がする。
  • 契約社会・専門家社会の論理と子育てについて - シロクマの屑籠

    「夫婦に満点を求める社会」の無理ゲー感 - シロクマの屑籠 こちらの記事のさらに元記事の筆者さんから、はてなブックマーク上で、お返事を頂きました。これについて、日頃から思っていることをお伝えしたい気がしたので、以下に記してみます。 元記事の著者です。シロクマさんの趣旨には自分も賛成で、だからこそ「精神科医やスクールカウンセラーなど外部の専門家に相談を」と元記事でも書いたのですが、そこのところは伝わらなかったようで残念です。 http://b.hatena.ne.jp/ganbarezinrui/20150515#bookmark-251601028 と書いてらっしゃいますが、それも含めて、なんだかモヤモヤしているんですよ。このあたりについて補足……というより、まだ書き足りないので、ちょっと補足します。 「家庭外の専門家に相談を」とganbarezinruiさんは書いていらっしゃいます。でも

    契約社会・専門家社会の論理と子育てについて - シロクマの屑籠
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    crowserpent 2015/05/16
    ゲマインシャフトを過大評価し過ぎだと思う。「地域コミュニティ」は恐らく、社会的規範の枠からはみ出ない限りでしか個人や家族の支えにはなれない。
  • 四十才、夢から醒めて、逃げ場無し - シロクマの屑籠

    bokukuro.com 不定期ですが、リンク先に寄稿することになりました。“不惑日誌”らしく、おじさん話をしようと思ってます。脱-オタクファッションの行き着いた果てや、ファスト風土のおじさんの話もしたいところですね。 それはさておき、こちらは自分のブログなので、勝手気儘に垂れ流して構わないでしょう。 不惑。 びっくりしましたよ、こんなに逃げ場の無いものだなんて。これまでの積み重ねの延長線上として現れた“現実”がどこまでも広がっていて、それがセカイを構成しているんですよ。かつて私は、“現実が追いかけてくる”と連呼して非モテの人達をうんざりさせていましたが、当時、私が言っていたことは四十にして証明されました。やっぱり追いかけてきましたよ、“現実”が。 しかし、私が言っていた“現実”とは、空想的なもの言いでした。良い現実もあれば悪い現実もあり、ラクな現実もあれば塗炭の苦しみもある……そんな風に

    四十才、夢から醒めて、逃げ場無し - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2015/04/25
    「逃げ場の無い」「追いかけてくる」…。シロクマ先生はそんなに「現実」から逃げたくて仕方ないのか。
  • みんな、睡眠習慣を舐めている――非効率な生活リズムと、その世代間伝達について - シロクマの屑籠

    昨日(1月8日)の『NHKクローズアップ現代』は、不登校の影で広がる子どもの睡眠障害をとりあげていた。精神科/心療内科の臨床現場でよく見かける風景であり、啓蒙によって改善する余地の大きな分野だけに、問いかける値打ちの高い内容と思った。 ひとことで睡眠障害と言っても、色々なものがある。重篤な精神疾患の随伴症状のひとつのこともあれば、加齢が関与していることもある。比較的若い人の場合、睡眠習慣の問題や生活リズムの問題が主因になっている(概日リズム睡眠-覚醒障害:CRSWD)症例がかなり多く、私自身、番組内容にそっくりなケースに遭遇したことがある。 睡眠を大切にしていないのは子どもだけではない。親が睡眠習慣を軽んじていて、子どもの睡眠習慣の面倒をみていなかったり、深夜の活動を励行していることすらある。中高生に23〜24時まで勉強を続けさせ、しかも朝早くに起こして活動させ……そんな事をしていれば日中

    みんな、睡眠習慣を舐めている――非効率な生活リズムと、その世代間伝達について - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2015/01/10
    これには長時間労働が容認/強制されがちな企業社会の問題も背景にあり、1人では改善が難しいケースもありそう。
  • 経済的豊かさと、思春期モラトリアムについて - シロクマの屑籠

    40過ぎても、全然救済されませんよ・・・ロスジェネ世代は、永遠に非正規雇用のまま、サブカル語りに刹那的な快楽を見出しつつ、ぐらついた自意識を抱いたまま生きる他に無いのです・・・ 2014-09-22 10:54:11 via Twitter Web Client 一生非正規、というのは、ある意味、一生モラトリアムを抜け切れない、という事。年を取ったら自然にどうにかなるはずもなし。 2014-09-22 10:56:35 via Twitter Web Client だから、自意識の問題よりマクロ経済の問題の方が、より根源的な問題なんだと思いますよ。 2014-09-22 11:00:25 via Twitter Web Client 1.一連のtwitter発言には、ある程度賛同できる。経済的な余裕が無ければ個人の選択肢は限られてくるし、なにより、視点が刹那的になってしまって長期的な展望は

    経済的豊かさと、思春期モラトリアムについて - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2014/09/25
    「オタク趣味やサブカル趣味」が「日常生活を豊かにしない」という酷く偏った前提がさらっと挟み込まれてることに注意。
  • 「君は正しかったんだよ」と言って貰いたがっている人について - シロクマの屑籠

    まとまりのある話ではないけれども。 「君は正しかったんだよ」と言って貰いたがっている人が、たぶん沢山いる。 診察室の内側にも外側にも。 もとより、普遍的に正しい生き方は存在しない。正しい生き方は人の数だけ存在する。高収入なら正しい、家庭を持てば正しい、統計上、平均値や中央値以上に分類されれば「君は正しかったんだよ」となるようなものではない。正しさ生き方、正しい人生の形はたくさん存在する。 価値観が多様化したとよくいわれる。然り。価値観の数だけ正しさが生まれた、ということだ。人間の数だけ正しさがジェネレートされなければならなくなった。そして各人が自分自身の正しさを、自分自身の審級でもって評価しアセスメントしなければならなくなった――処女と性行為に及ぶことが正しさというなら、その正しさへ!年収八百万の男と結婚することが正しさなら、その正しさへ!――極論を言えば、そういうものである。 もちろん現

    「君は正しかったんだよ」と言って貰いたがっている人について - シロクマの屑籠
    crowserpent
    crowserpent 2013/09/30
    現在の生き辛さの要因を「固定された理想の規範とのズレ」に全部押し込んでいるような議論。