県は12日、予算・決算作りや外部への支払いに使う財務会計システムで4月の導入当初からトラブルが相次ぎ、同日時点で決算額が群馬銀行にある県口座の残高と合致していないと発表した。2023年度の決算額は通常なら7月中旬に確定し、9月議会に付議するが、大幅に遅延。地方自治法で議会の議決などを経ての公表が義務づけられており、担当職員2人では間に合わないため、23人が応援に入り、手作業の集計やシステムの確認に追われている。 取引した外部の講師ら6人と事業者4社への支払いトラブルも4月以降、10件計約84万円分で発生。プログラムの設定ミスなどで取引相手が金融機関で県からの支払いを受け取れなかったり、県が誤って相手に二重払いするか所得税などを控除しなかったりした。これらのミスの原因は現在までに判明し、改修したという。