私は、この本の内容にはかなりの自信を持っている。それは私自身が「アホと戦う最低のアホだった」からである。アホと戦うアホさと、虚しさと無駄さを心でも身体でも実感している身なのだ。恥ずかしながら現状はまだ一部アホのままであるかもしれない。そういってしまうと本を書く資格が問われるが、なかなか人間の性質は直らないが、自覚して苦しみながら直している最中だからこそ、課題の自覚があって、多くの人に共有できる学びを一般化できるのだと思う。 大げさに言えば、私の人生における二大バイブルである「孫子の兵法」と「君主論」を現代日本社会対応版に焼き直したものとの自負も多少もある。孫子のエッセンスである「非戦論」と君主論のシニカルなまでの「人間観察術と権力闘争処世術」をいいとこどりしたような内容といっては言い過ぎかもしれない。 この本は「頭に来てもアホとは戦うな」との私の一つツィートから始まった。まさにこのタイトル