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ブックマーク / mametter.hatenablog.com (18)

  • 継承はなんでダメ? - まめめも

    「オブジェクト指向の継承を使うな」という主張が広まっているようです。なんでダメになったんでしょうか。 インターネットで見かけた「継承はダメ」という主張をいくつか眺めて、友人と議論しつつ、考えてみました。 「コードが読みにくくなる」 継承があると、メソッド呼び出しが実際にどのメソッド定義を呼び出すのか字面でわからない。 デバッガを使って、親クラスのメソッドに飛んだり、子クラスに飛んだりするのを追いかけないと行けない。 つらい。という主張。 めっちゃわかる。わかるんですが、これは「高度に共通化されたコードは読みにくい」という一般的な側面がかなり大きいような。 たとえば継承の代わりに高階関数を使うと、関数呼び出しがどのクロージャに飛ぶか字面でわからなくなる。 ひどいとコールバック地獄になって何が何やらになります。 継承がことさらにまずい理由を想像すると、すべてのメソッド呼び出しがポリモーフィック

    継承はなんでダメ? - まめめも
    cu39
    cu39 2024/02/10
    共通化・抽象化した処理のユースケースが増えれば読みづらく変更しづらくなるのはしょうがない。コピペは無闇に推奨できないとしても使いようで便利なケースがあるのもわかる。
  • 6x6リバーシの神 - まめめも

    絶対に勝てない6x6リバーシを作りました。あなたは黒番、AIが白番です。 絶対に勝てない6x6リバーシを作りました! ぜひ挑戦してみてくださいhttps://t.co/Ul5n3q9jMp— Yusuke Endoh (@mametter) December 30, 2021 これは何? 6x6の盤面のリバーシは後手必勝 *1 であることが知られています。 このAIは白番(後手)で完璧にプレイします。つまり黒番のあなたは絶対に勝てません。無力感を楽しんでください。 技術的な話 このAIWebAssemblyになっているので、全部あなたのブラウザの上で動いてます。真のサーバーレスです。 AIのソースコードはRustで書きました。わりと堅実なゲーム木探索になってます。UIは普通にTypeScriptとthree.jsで実装しました。 github.com 作った順に説明します。 盤面の表現

    6x6リバーシの神 - まめめも
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    cu39 2021/12/30
  • Ruby で png 画像を自力で生成する - まめめも

    「png のフォーマットは gif に比べて難しい」などと聞いたことがありましたが、zlib が使える処理系なら、簡単な png 画像はそこそこ簡単に (ビット演算など不要で) 作れるみたいです。 2015/03/12追記:この記事は単なる知的好奇心で自力 png 生成しているに過ぎません。以下のサンプルコードもデモに過ぎないので、実用目的で使うことはおすすめしません。Ruby でベタデータの png 化をしたい人は chunky_png を、綺麗な絵を書きたい人は rcairo を使うといいと思います。 まずはサンプルコード 黒から赤へのグラデーション画像を作るプログラム。 # coding: UTF-8 require "zlib" width, height = 100, 20 depth, color_type = 8, 2 # グラデーションのベタデータ line = (0...

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    cu39 2021/09/15
  • アニメ「Sonny Boy」の『難解』プログラムの解説 - まめめも

    『Sonny Boy』というアニメが放送されています。学校が異次元に漂流してしまい、超能力に目覚めた生徒たちがサバイバルしながら、さまざまな奇妙な現象の裏にあるルールを解き明かし、元の世界に変える方法を探す、というストーリーです。ルールが分かったあとで何度も見直したくなります。 anime.shochiku.co.jp さて今回、『Sonny Boy』に、プログラムを寄稿しました。プログラムでおもしろいCGを作ったとかではなく、プログラムの実行の様子そのものが『Sonny Boy』の5話の中で放送されました。 こういうプログラムです。 nankai.rb このプログラムがどういうものだったかを解説します。 どんなプログラム? 実行すると、「難解」という文字がほどけてなくなるアニメーションをします。 起動したらまず、プログラム自身が画面に表示されます。 しばらくしたら「難解」が左から右へほど

    アニメ「Sonny Boy」の『難解』プログラムの解説 - まめめも
  • Rubyと型についてのポエム - まめめも

    zenn.dev matz はじめコミッターの型に対する姿勢にも疑問を持っています。 というご意見が自分に刺さった気がしたので、他の話題はともかくこの点に関してだけ、ポエムを書きます。 「Rubyに型が欲しい」というのは、「もっと速い馬が欲しい」だと思っています。意味を知らない人は ヘンリー・フォード もっと速い馬が欲しい で検索してください。 これは批判でも皮肉でもありません。みんなが馬の乗り方を知っている世界では、誰も乗り方を知らない自動車より、速い馬のほうが確実で合理的です。まして、自動車が当に実現できるかどうかわからない段階では。なので、他言語で型注釈を書くことによるプログラミング体験が良いと思った人が、それをRubyでも享受したいと思うのは自然だと思います。実際、Steep や Sorbet は Ruby でそういうプログラミング体験を提供することを目指していて、すでにある程度

    Rubyと型についてのポエム - まめめも
  • rubygems を 1.5 倍に高速化した方法(stackprof --d3-flamegraph の使い方) - まめめも

    タイトルは釣りです。明日 ISUCON 10の予選があると小耳に挟んだので、Ruby で参加する人が絶対に抑えておくべき? Ruby 高速化の tips をひとつ。stackprof --d3-flamegraph のご紹介です。 例題 ちょうど今日、gem install aws-sdk にかかる時間を 37 秒から 24 秒ほどに高速化しました。 変更前: $ time ruby -I lib bin/gem install --no-doc aws-sdk Successfully installed aws-sdk-3.0.1 1 gem installed real 0m37.104s user 0m36.952s sys 0m0.333s 変更後: $ time ruby -I lib bin/gem install --no-doc aws-sdk Successfully

    rubygems を 1.5 倍に高速化した方法(stackprof --d3-flamegraph の使い方) - まめめも
  • CPU律速なRuby/Pythonコードはデフォルト設定のdocker上で遅くなる - まめめも

    English version 要約 dockerはデフォルトでセキュリティ機構(Spectre脆弱性の対策)を有効にします。この影響で、RubyPythonのようなインタプリタは速度が劣化します。特にCPU律速なプログラムで顕著に遅くなります(実行時間が倍くらいになることがあります)。 現象 Rubyで1億回ループするコードを、直接ホスト上で実行する場合と、docker上で実行する場合で実行時間を比較してみます。 直接ホスト上で実行した場合: $ ruby -ve 't = Time.now; i=0;while i<100_000_000;i+=1;end; puts "#{ Time.now - t } sec"' ruby 2.7.1p83 (2020-03-31 revision a0c7c23c9c) [x86_64-linux] 1.321703922 sec docker

    CPU律速なRuby/Pythonコードはデフォルト設定のdocker上で遅くなる - まめめも
  • Rubyのテストのややこしい失敗を直した話 - まめめも

    Ruby の CI 維持業というのはこんな感じという事例紹介。 CIを観察する RubyのCIがときどき次のように失敗していました。 1) Error: TestM17N#test_object_inspect_external: Encoding::CompatibilityError: incompatible character encodings: UTF-8 and UTF-16BE /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m17n.rb:311:in `encode' /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m17n.rb:311:in `inspect' /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m1

    Rubyのテストのややこしい失敗を直した話 - まめめも
  • パイプライン演算子の歴史 - まめめも

    (You can read this article in English.) Ruby の開発版にパイプライン演算子(pipeline operator)が試験的に導入されましたが、いろいろあってプチ炎上になっています(チケット)。 せっかくの機会なので、パイプライン演算子の歴史を調べてみました。付け焼き刃の調査なので、間違ってたら教えてください。 パイプライン演算子とは こんな感じのものです。 x |> f |> g |> h # h(g(f(x))) と同じ意味 h(g(f(x))) という関数適用の式は、関数が呼ばれる順序(f→g→h)と、プログラムの字面上の順序(h→g→f)が逆でわかりにくいとされます。この問題は、特に、関数が大きくなったときに顕著になります。 wonderful_process_h( marvelous_process_g( fantastic_process

    パイプライン演算子の歴史 - まめめも
  • ruby 0.62 のソースコードを復活させた - まめめも

    RubyKaigi の後夜祭で、akr さんが「327 種類の Ruby をビルドする方法 〜0.49 から 2.6.0-preview2 まで〜」という発表をされていました。 RubyKaigi 2018 After Party で話したスライドです: 「327 種類の Ruby をビルドする方法 ~0.49 から 2.6.0-preview2 まで ~」https://t.co/J5MXgM2PNN— Tanaka Akira (@tanaka_akr) 2018年6月4日 その中で、ruby-0.62.tar.gz と ruby-0.63.tar.gz のファイルは「gzip 形式じゃないといわれて展開できない」ということで、ビルド対象から外されていました。 いろいろやって、めでたくこの 2 ファイルを復活させることに成功しました。そのプロセスを書きます。 なお、壊れていたファイルも

    ruby 0.62 のソースコードを復活させた - まめめも
  • どうぶつしょうぎ名人 - まめめも

    どうぶつしょうぎ AI を作りました。絶対に勝てません。無力感を味わってください。 ref: http://mame.github.io/dobutsu-shogi-master どうぶつしょうぎとは 3 マス x 4 マスの単純化された将棋です。ライオン(王相当)、ぞう(1 マスしか進めない角行)、キリン(1 マスしか進めない飛車)、ひよこ(歩相当、にわとりに成ったら金相当)の 4 種類の駒を動かして、相手のライオンを取るか、トライ(ライオンを一番奥の行まで運ぶ、ただし直後に取られる場合はだめ)に成功すれば勝ちです。詳しくは Wikipedia の記事を見てください。 どうぶつしょうぎは後手必勝であることが知られています(研究報告)。つまり、後手が正しくプレイする限り、先手は絶対に勝てません。どうぶつしょうぎ名人は常に正しくプレイするので、先手のあなたは絶対に勝てません。 なんで作ったの

    どうぶつしょうぎ名人 - まめめも
    cu39
    cu39 2017/02/11
  • 『Ruby で学ぶ Ruby』非公式あとがき - まめめも

    ref: http://ascii.jp/elem/000/001/230/1230449/ 「RubyRuby を作りながら Ruby を学ぼう!」という ascii.jp の連載、おかげさまでほぼ予定通りに無事に終わりました。執筆の経緯を書いておきます。 昨年の 6 月ごろ、「抽象によるソフトウェア設計」や「型システム入門」のときにおせわになった編集者の鹿野さんに声をかけて頂きました。「ふつうの Ruby 入門はもうたくさんあるので、ちょっと変わった Ruby 入門を書けないか」という話でした。 それを聞いた瞬間、「Ruby インタプリタの開発を通して Ruby を学ぶ」という構想が湧きました。Ruby は主に Web やテキスト処理を対象としているので、言語処理系や記号処理を題材にした入門は目新しそうだし、なによりそういうのに興味を持つ Ruby ユーザがもっと増えてほしい。

    『Ruby で学ぶ Ruby』非公式あとがき - まめめも
  • Quine Tweet: 自分自身へのリンクを持つ再帰的ツイート - まめめも

    This tweet is recursive. https://t.co/bZISaPd3Ts— Quine Tweet (@quine_tweet) 2016年9月19日 「このツイートはありません」となっていますが、URL をクリックすれば自分自身に飛べます。 以下、このツイートが生まれるまでの経緯を長々と書きます。 問題設定 そのツイート自身の URL を埋め込んだツイートを作ります。ツイートの URL はツイートをした後でないと決まらないし、ツイート文面を後から更新する手段はない(と思う)ので、単純ですが意外に難しい問題です。 調査 ご存知のように、現在のツイートの URL は次のような形式です。 https://twitter.com/<username>/status/<id>username はそのままなので、id を事前に予測できれば解決です。*1 調べてみるとこの id

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  • Optcarrot: Ruby で書かれたファミコンエミュレータ - まめめも

    ウソみたいな当の話。Ruby でファミコンエミュレータを書いてみました。 気になる速度ですが、自分の環境では 20 fps ちょっと出ます。ファミコンは 60 fps なので、実速の 1/3 です。Ruby3x3 (Ruby 3 は Ruby 2 の 3 倍速い)という matz の宣言が実現すれば、実速が達成されることになりますね! 試してみたい人はこんなふうに実行してください。 $ gem install ffi $ git clone http://github.com/mame/optcarrot.git $ cd optcarrot $ bin/optcarrot examples/Lan_Master.nesSDL2 か SFML が適切にインストールされている必要があります。Debian/Ubuntu なら apt-get install libsdl2-dev で。 Ru

    Optcarrot: Ruby で書かれたファミコンエミュレータ - まめめも
    cu39
    cu39 2016/04/01
  • [Ruby] Ruby 3.0 の特大の非互換について - まめめも

    タイトルは釣りです。すみません。Ruby 3.0 はかなり先の将来の話なので、最終的にどうなるかはわかりません。でも Ruby 3.0 に重大な変更が予定されているのは事実なので、一緒に考えて欲しいと思います。 immutable string literal Ruby 3.0 では文字列リテラルをデフォルトで immutable (破壊的変更不可) にする、という方針が『決定』しました。(Feature #11473: Immutable String literal in Ruby 3) つまり、次のようなプログラムが動かなくなります。(当チケットから少し改変して引用) sql = "SELECT #{sec_id}, pt.path, st.doc_count " sql << "FROM #{stats_tablename} AS st " #### ←ここで例外: can't m

    [Ruby] Ruby 3.0 の特大の非互換について - まめめも
  • 放射線耐性 Quine (1 文字消しても動く Quine) - まめめも

    ref: https://github.com/mame/radiation-hardened-quine 放射線はメモリエラーを引き起こすらしいです。そんな放射線が飛び交う過酷な環境でも、できることなら Quine したい。 ということで、プログラム内の 1 文字をランダムに消しても元のプログラムを出力する、なんともロバストな Quine を書きました。*1 何を言っているかわからないと思いますが、こんなふうに動くものです。 # ランダムに 1 文字消すスクリプト $ cat mutate.rb src = $<.read src[rand(src.size), 1] = "" print src # rrquine.rb からランダムに 1 文字消したプログラムを生成する $ ruby mutate.rb rrquine.rb > broken.rb # 壊れたプログラムを実行する (

    放射線耐性 Quine (1 文字消しても動く Quine) - まめめも
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    cu39 2014/02/20
  • Quine リレー - まめめも

    ref: https://github.com/mame/quine-relay/ 以下は、自分自身を出力する REXX プログラムを出力する Python プログラムを出力する R プログラムを出力する (...略...) を出力する Scala プログラムを出力する Ruby プログラムです。合計 50 言語を使います。 eval$s=%q(eval(%w(B=92.chr;N=10.chr;n=0;e=->(s){s.gsub(/[#{B+B+N}"]/){B+(N==$&??n:$&)}};E=->(s){'("'+e[s]+'")'} ;d=->(s,t=?"){s.gsub(t){t+t}};D=->(s,t=?@){s.gsub(B){t}};Q=->(s,t=?$){s.gsub(t){B+$&}};puts(eval(%q("objectXQRX extendsXApp{

    Quine リレー - まめめも
    cu39
    cu39 2013/07/16
  • Ruby の例外クラスは分類が粗すぎる or 細かすぎる - まめめも

    と思いません? def foo(x) end foo(1, 2) #=> wrong number of arguments (2 for 1) (ArgumentError) 1.step(10, 0) { } #=> step can't be 0 (ArgumentError) a = []; a << a a.flatten #=> tried to flatten recursive array (ArgumentError) 確かにどれも Argument に関する Error ではあるんだけど *1 、全部同じ例外クラスというのは粗すぎですよね。メッセージ読めば意味はわかるからデバッグには困りませんが、ArgumentError の中の特定の例外だけ拾いたいときに困ります。 具体的には、テストです *2 。例えば foo(1, 2) で wrong number of arg

    Ruby の例外クラスは分類が粗すぎる or 細かすぎる - まめめも
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    cu39 2013/05/28
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