札幌市中央区の大型再開発施設「さっぽろ創世スクエア」の完成に伴い、札幌を代表する観光名所・札幌市時計台を訪れる観光客に困惑が広がっている。27階建ての創世スクエアは時計台の真後ろに位置し、写真撮影の際に背景に映り込んでしまうためだ。ビルに囲まれた時計台は、以前から「日本三大がっかり名所」との異名もあり、まちづくりの専門家は、周辺で進む再開発計画について「時計台の魅力を生かす開発を」と求めている。 <ドローン撮影>トドの怒濤 稚内・弁天島 4月上旬、大阪から観光に来た会社員の川西智美さん(44)は時計台の写真を撮ろうとして周囲をうろうろした。ところがどこから撮っても写真にビルが入ってしまう。「こんなビル街に歴史的な建物があるとは」。川西さん以外にもスマートフォンやカメラを手に、時計台を見上げながら行き来を繰り返す観光客らの姿が目立つ。