またタイムラインから学生が消えた。 僕の知り合いの新社会人たちは概ね自宅研修が終わり、いよいよ本番、出社という時期なのだけども、今年も「ぽきた」「退勤」とか呟いて、ぐったりしながらVTuberのアーカイブを漁ると同時に「ナーフ前に触っとくか」とAPEXやルーンテラで指紋をペタペタ付けて、グラブルのスクショと毒にも薬にもならない飯画像をメディア欄にたくわえていくような、「オタクだったもの」が順調に増産されている。それを眺めていると、悲劇的でも、喜劇的でもあるし、がらんどうに風が抜けるような、歯痒いような、ともかくなんとも形容しがたい、複雑な感情に苛まれる。形容し難いとはいったけれども、一日中Twitterでアニメを語らって、対戦ゲームで本当の戦争みたいにドンパチやりあったりして、喜怒哀楽を分かち合った人たちがこういうふうになるのは、悔しい。 けれどもそんな事を嘆いたところで秒針は刻まれていく