国立科学博物館(東京・上野)は5日、国民の暮らしに大きな影響を与えた科学技術の成果を次世代に伝える「未来技術遺産」に、富士写真フイルム(現・富士フイルム)のカラーネガフィルム「フジカラーREALA(リアラ)」など15件を新たに登録すると発表した。 1989年に販売されたフジカラーREALAは、色の再現性を飛躍的に向上させ、紫の花など当時は難しかった色合いの再現に成功した。このほか、産業技術総合研究所などが2003年に製作した、転んでも自力で起きあがる人間型ロボット「プロメテ」や、最初期の家庭用ハイビジョンテレビとして1990年に登場したソニーのトリニトロンカラーテレビなどが選ばれた。 未来技術遺産の登録は2008年から始まり、今回で登録数は240件となった。同博物館では、12日から10月22日まで資料のパネル展示を行う。