前のページへ 1|2|3 次のページへ ―― SNSでは近年、商業デビューするよりも同人を描いていたほうが稼げる時代だという意見も見受けられます。 ヒロユキ:特別最近そうなったということではないです。僕が同人をはじめた15年くらい前でもそんな感じでした。100%断言できます。同人は連載を取るまでの紆余曲折がありませんし、Twitterに投稿してバズったら、それを本にして売れるっていう速さもメリットです。 コミックスだったら200ページ描かなくちゃいけないところ、同人は2~30ページくらいでも良かったりします。どちらも500円で売る場合、商業は1冊50円しか得られないのに比べて、同人誌は印刷費を引いても1冊3~400円くらいは入ってきます。 ヒロユキ先生の商業漫画第1作『ドージンワーク』も、同人誌作家を題材にしたものだった ―― 冊数と印刷会社、紙質で露骨に変わってくる部分ではありますが、概